ゴールドグラブ賞二塁手・キンズラーがパドレスと2年契約へ

関係者がMLB公式サイトに伝えたところによると、パドレスはフリーエージェントの二塁手、イアン・キンズラーと2年契約で合意に至ったようだ。今オフのパドレスは内野手の補強を必要としていたが、そのターゲットは三塁手ないし遊撃手であると見られていた。今季を含め、ゴールドグラブ賞を2度受賞しているキンズラーの獲得は、ある意味「サプライズ」と言えるが、パドレスはキンズラー獲得によりチームのニーズを満たすことができると考えているようだ。

今季のキンズラーはエンゼルスとレッドソックスで計128試合に出場し、打率.240、14本塁打、16盗塁、OPS.681をマーク。OPSが.700を下回ったのはキャリアを通じて初めてであり、36歳という年齢を感じさせるシーズンとなったが、二塁守備の安定感は健在で、2016年以来自身2度目となるゴールドグラブ賞を受賞した。

パドレスの二塁にはルイス・ウリアスという有望株がおり、遊撃には球界屈指の有望株であるフェルナンド・タティスJr.の昇格が控えている。パドレスはキンズラーにこれらの若手選手の教育係としての役割を期待しているようだが、開幕当初は二塁・キンズラー、遊撃・ウリアスという布陣で戦うことになるだろう。タティスJr.の昇格後は、二塁・ウリアス、遊撃・タティスJr.が基本の布陣となり、キンズラーは三塁もしくはユーティリティを担う可能性が高い。

パドレスの関係者は、キンズラーとポジションが重なることが懸念されるウリアスをトレードで放出する意思がないことを明らかにしており、キンズラーはウリアスとタティスJr.の教育係として、豊富な経験を有望株へ伝えていく役割を担うことになりそうだ。

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