AJ、マギーは日本一貢献 ユーキリス、ゴームズも…楽天は大物外国人を続々獲得

2013年の楽天日本一に貢献したアンドリュー・ジョーンズ【写真:Getty Images】

創設初年から7人の外国人選手がプレー、15シーズンで63人が在籍

 すでに1200人になろうとしているNPBの外国人選手。球史に残る選手も数多く出ている。今回は楽天で活躍した外国人選手について振り返ろう。

○楽天の外国人選手、安打数10傑。()は実働期間。

1フェルナンデス 538安打(2006-2008・2012)
2リック 474安打(2006-2009)
3ウィーラー 453安打(2015-2018)
4ペゲーロ 253安打(2016-2018)
5ジョーンズ 215安打(2013-2014)
6アマダー 190安打(2016-2018)
7マギー 150安打(2013)
8ガルシア 136安打(2011-2012)
9セギノール 124安打(2008-2009)
10リンデン 113安打(2009-2010)

◯本塁打数5傑

1ウィーラー 87本塁打(2015-2018)
2フェルナンデス 71本塁打(2006-2008・2012)
3ペゲーロ 53本塁打(2016-2018)
4アマダー 52本塁打(2016-2018)
5ジョーンズ 50本塁打(2013-2014)

◯勝利数10傑

1ラズナー 14勝(2009-2013)
2ダックワース 8勝(2012-2013)
3グリン 7勝(2006)
4ヒメネス 6勝(2011-2012)
5ミコライオ 5勝(2015-2016)
5レイ 5勝(2013・2015-2016)
5ハーマン 5勝(2017-2018)
5宋家豪 5勝(2017-2018)
9グスマン 4勝(2007-2008)
9グウィン 4勝(2008-2009)

◯セーブ数5傑

1ラズナー 40セーブ(2009-2013)
2ファルケンボーグ 20セーブ(2014)
3ハーマン 19セーブ(2017-2018)
4スパイアー 8セーブ(2011)
5グウィン 7セーブ(2008-2009)

 2004年の球界再編によって、近鉄に代わって2005年からパ・リーグに新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルス。1年目の2005年からルイス・ロペスなど野手3人、ケビン・ホッジスなど投手4人の7人もの外国人選手がプレーした。

 以後も毎年多くの外国人選手を獲得、15シーズンで63人の外国人選手が在籍した。

投手ではラズナーが先発、救援両方で活躍

 楽天の外国人の特長は「大物が多い」こと。MLBファンを自認する三木谷オーナーの意向もあって、MLBの一流選手をしばしば獲得してきた。

 その筆頭が、黄金時代のブレーブスで活躍し、MLBで1933安打434本塁打を記録したアンドリュー・ジョーンズだ。ゴールドグラブを10回もとった外野守備の名手だが、36歳で来日した2013年は主としてDHでプレーし、26本塁打94打点でチーム初優勝に貢献した。また同年に入ったケーシー・マギーもブルワーズ時代に104打点を挙げた一線級のメジャー・リーガーだった。マギーはMLBに復帰しカムバック賞をとったのちに、巨人に入団している。

 その他にも、レッドソックスのスター選手だったケビン・ユーキリス、MLB162本塁打のジョニー・ゴームズなどの有名選手がプレーした。

 最多安打はホセ・フェルナンデス。2003年にロッテでNPBデビューを果たしてから、西武、オリックスを含むパ・リーグ4球団、計11シーズンもプレーした。

 最多本塁打は現役のゼラス・ウィーラー、MLBでの実績には乏しかったが、2015年に来日すると勝負強い打撃とハッスルプレーで人気となった。2018年には外国人初の副キャプテンに。来季の残留も決まり、チームの顔の一人となっている。2017年にはこのウィーラーとペゲーロ、アマダ―の3人が規定打席に達した。これはNPB史上初だった。

 投手ではダレル・ラズナーが、先発でも救援でも活躍。14勝40セーブはいずれも1位だ。最近は、優秀な救援投手が登場している。今季、不振の松井裕樹に代わってクローザーを務めたフランク・ハーマン、昨年のポストシーズンで活躍して注目され、今季は救援投手として5勝6ホールドを挙げた宋家豪だ。

 すでに楽天はジャバリ・ブラッシュ、アラン・ブセニッツという新外国人を獲得している。来季はどんな活躍を見せるだろうか。(Full-Count編集部)

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