華やかに子供流鏑馬 海星中弓道部6人が披露 長崎

 長崎市鍛冶屋町の八坂神社で15日、「子供流鏑馬(やぶさめ)奉納」があった。家族や友人ら約80人が見守る中、海星中弓道部6人が次々と的を射抜いた。

 乗馬で市内の施設訪問や街歩き、流鏑馬をする末吉未僖代さん(58)=同市昭和3丁目=が子どもたちに神事に触れてもらおうと昨年企画し、2回目。弓道部の6人は馬に乗って弓を引くのは未経験。10月から1カ月半、末吉さんの指導の下で乗馬練習を重ねた。

 この日は烏帽子(えぼし)をかぶり、華やかな装束に身を包んだ。交代で馬にまたがりながら、眼鏡橋から八坂神社まで約1・5キロを練り歩き、観光客らの視線を集めた。

 拝殿で成功祈願をした後、一人一人が境内の馬場を回った。馬上から学業成就や家族の健康などを祈願しながら、数本の矢を放った。唯一小走りの乗馬で、見事全的中させた2年の岩坂親憲さん(14)は「不安だったけど的が割れてほっとした。昨年奉納した先輩たちは、今夏の全国大会に出場。自分たちも来年は全国に出て予選を突破したい」と決意を新たにしていた。

 流鏑馬に先立ち、昨年奉納した部員ら7人がはかま姿で登場。弓道の礼法「巻藁射礼(まきわらしゃれい)」を披露し、全国大会出場を感謝した。

流鏑馬を披露する海星中弓道部員=長崎市、八坂神社

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