メクル第332号 島原半島の自然など研究 ユネスコ世界ジオパーク展示発表会 1月7日まで、雲仙岳災害記念館

 島原市平成町の雲仙岳災害(うんぜんだけさいがい)記念館(がまだすドーム)で、島原半島3市の小中学生を対象にした「第7回島原半島ユネスコ世界ジオパーク研究展示(てんじ)発表会」が来年1月7日まで開かれています。

 島原半島の豊(ゆた)かな自然への関心を深め、古里の魅力(みりょく)に気付いてもらおうと毎年、島原半島ジオパーク協議会(島原市)が募集(ぼしゅう)しています。今年は小学生69、中学生4の計73点の研究がよせられました。

 研究テーマはジオパークに関するもので、島原の湧水(ゆうすい)の硬度(こうど)のちがいや島原半島の成り立ちと自然、温泉(おんせん)などさまざま。温泉卵(たまご)とゆで卵のちがいなどユニークな研究もあります。多くは模造(もぞう)紙に写真などをはって研究成果を発表。中には島原半島の海岸で砂(すな)と石を採取(さいしゅ)し、地図と写真で場所をしめしたものや雲仙・普賢岳(ふげんだけ)の模型(もけい)なども展示してあります。

 雲仙の山々を研究した南島原市立深江(ふかえ)小3年の足利葵(あしかがあおい)君は「近くで見た平成新山の大きさにびっくりした」と感想を語りました。祖父(そふ)の家の庭にあった噴石(ふんせき)が思ったより軽く、その理由を調べた同校5年の敷島明奈(しきしまあきな)さんは「庭の噴石には重いものもあり、噴火のすごさを感じた」と話しました。

よせられた研究成果を見る子どもたち=雲仙岳災害記念館

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