<西澤潤一さん>先見性と手腕しのぶ 仙台で追悼の会

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参列者が西澤さんの遺影に献花するなどした追悼の会

 10月21日に92歳で死去した元東北大総長で宮城県名誉県民、仙台市名誉市民の西澤潤一さんをしのぶ「追悼の会」が16日、仙台市青葉区のウェスティンホテル仙台であった。市民や大学関係者ら約800人が参列し、「ミスター半導体」と呼ばれた西澤さんの遺影に献花した。

 東北大や宮城県、仙台市など23団体による実行委員会の主催。東北大の大野英男総長は「研究者としてだけでなく総長として先見性を持ち、卓越した手腕で青葉山新キャンパス移転などを実現し、現在の発展の礎を築いた」と業績をたたえた。村井嘉浩宮城県知事、郡和子仙台市長も追悼の言葉を述べた。

 終了後、西澤研究室の門下生有志らによる「しのぶ会」が同ホテルであった。50~80代の門下生約120人が集まり、西澤さんの思い出話に花を咲かせた。

 研究室同窓会代表の小柳光正東北大名誉教授(半導体工学)は「西澤先生に独創的な研究結果を生み出すことの大切さを植え付けられた。多くの同窓生が活躍できたのは、先生の教えのおかげ」と振り返った。

 西澤さんは仙台市出身、東北大工学部電気工学科卒。1962年東北大電気通信研究所(通研)教授。90年11月に第17代東北大総長に就任、2期6年務めた。半導体材料の完全結晶技術の開発や光通信に必要な3要素の発案などの先駆的な研究が評価され、86年に河北文化賞。89年に文化勲章、2002年には勲一等瑞宝章を受章した。