【プレミアリーグ】アザールを最高の選手にするために…チェルシーが学ぶべき”試合の勝ち方”

すでに17ゴールに関与しているアザール

ベルギー代表FWエデン・アザールの活躍もあり、チェルシーはプレミアリーグ第17節ブライトン&ホーヴ・アルビオン戦で2-1と勝利を収めた。結果を見ただけではアザールの存在感が発揮されたゲームに見えるが、チェルシーが欧州で再びトップに立つには学ぶべきことがあるようだ。

ブライトン戦で1ゴール1アシストを記録したアザールは、自身初となるリーグ戦4試合連続アシストを達成。今シーズン出場した16試合で17ゴールに関与しており、リーグトップの成績を残している。今季のプレミア年間最優秀選手に輝く可能性も大いにあるが、アザールが受賞するにはクラブの結果も重要になる。

  • ”偽の9番”はアザールのベストポジションか?

チームに誰よりも貢献しているアザールは、今節得点を挙げるまでリーグ直近7試合でゴールから遠ざかっていた。最後に決めたのは10月のサウサンプトン戦で、2か月の間ネットを揺らせない日々を送っていた。ここ最近はゴールが減った代わりにアシストが急増しているが、その要因はポジションを大きく変更した点にあるだろう。直近の2週間でセンタフォワードに位置する”偽の9番”を務めているアザールは。自身が相手を引き付けることで味方の選手がフリーとなり得点が生まれる場面が増加。第16節のマンチェスター・シティ戦では2アシストを記録している。リーグ9アシストは欧州5大リーグでも最多の数字だが、左ウィングで出場したカーディフ・シティ戦ではハットトリックを達成している。

  • 優勝するには王者たる”試合の勝ち方”を

今季未だ2敗で第13節までリーグ無敗を維持していたチェルシーは、実は圧倒して勝利したゲームはほとんどない。実際、今節のブライトン戦では2-0とリードしていたものの、そこから相手の猛攻に遭い1点差に迫られる状況に。最終的に何とか追加点は許さなかったが、今季のチェルシーは今試合のようなヒヤリとするゲームをいくつも演じている。2敗目となったウォルバーハンプトン戦では、先制点を奪った後ウルヴスの猛攻に耐え切れず逆転負け。優勝するには、マンチェスター・シティのような圧倒的な攻撃力を身に着けるか、リバプールのような堅固な守備が必要になってくる。

チェルシーがシティやリバプールに次いでリーグ優勝候補なのは間違いない。ただ、プレミア史上最大級のタイトルレースを勝ち抜くためには、確実に勝ち点を詰め重ねられる戦い方が求められる。

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