日産、フォーミュラE初戦でダブル入賞 | チームランキング4位を獲得

日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞
日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞

2018年12月14日~15日(現地時間)にサウジアラビアで行われた「ABB FIAフォーミュラE選手権(以下、フォーミュラE)」開幕戦で、「日産e.dams」のセバスチャン ブエミ選手とオリバー ローランド選手は、それぞれ6位・7位入賞を飾った。

フォーミュラEは、バッテリーに蓄えられた電力で走るフォーミュラカーによる国際レース。2014年9月から開催され、2018年12月から開幕するシーズンで5シーズン目を迎えた。

日産は今シーズンから日産e.damsとして、日本の自動車メーカーで初めてフォーミュラEに参戦している。

今回のレースは日産のデビュー戦であっただけでなく、新型のシャシーやバッテリー、新しいエアロダイナミクスを採用した新しい"Gen2"と呼ばれる第二世代のマシンのデビュー戦でもあった。新型マシンは航続距離が大幅に伸び、過去のシーズンのようにレース途中で車両を乗り換える必要がなくなっている。また、アクティベーション・ゾーン時に限り出力を通常時より25kW高めることができる「アタックモード」も採用された。(通常時の出力は200kW)。

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開幕戦の模様

日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞
日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞

開幕戦当日は大雨のために練習セッションが中止となり、公式予選の形式も変更となった。通常は4グループに分かれて予選を行い、さらに「スーパーポール」セッションが行われるところ、今回は22台のマシンを2グループに分ける形で予選が行われた。ブエミは予選では3位を獲得し、ローランドは予選14位からレースで7つポジションを上げる力走を披露。結果、日産e.damsチームはチーム選手権で4位につけている。

なお本レースの勝者は、BMW i アンドレッティ・モータースポーツのダ コスタ選手となった。

フォーミュラEの第2戦は、2019年1月12日にモロッコのマラケシュで行われる。

日産 グローバル・モータースポーツ・ダイレクター マイケル カルカモ氏のコメント

日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞

2年以上かけて計画、準備してきたフォーミュラEのデビュー戦で、6位と7位という好成績をあげたことを大変誇りに思います。初めてのレースを終えた今、フォーミュラEは「ニッサン インテリジェント モビリティ」の優れたパフォーマンスを示す絶好の舞台であると再確信しました。

第1戦は大きな成功を収めましたが、私たちは今後のレースに向けて何をさらに改善すべきか理解しており、マラケシュで行われる次戦に向けて準備をしていきたいと思っています。

日産e.dams チーム監督 ジャンポール ドリオ氏のコメント

今日のレースには満足しています。ブエミとローランドはともに素晴らしいパフォーマンスを示しましたし、2台のマシンがともにポイントを獲得しました。私たちは明日もテストを行い、今後のレースに向かってクルマの開発を進めます。

セバスチャン ブエミ選手のコメント

素晴らしいスタートで最初のコーナーで2位に上がりましたが、最終的に6位でフィニッシュすることとなり悔しいです。

「アタックモード」は起動時に少しタイムロスがありますが、大きなパワーを得ることができます。しかし、私たちはこれを適切なタイミングで活用できず、ポジションを落とすことになりました。また、雨の後でグリップがあまりなく、難しいレースでした。

次戦のマラケシュ大会に向けて、できる限り改善、準備を進めていきたいと思います。

オリバー ローランド選手のコメント

スタートはとても混沌としていましたが、レース終盤のペースは十分でしたし、7位でフィニッシュできてうれしく思っています。

私はシミュレーターで多くの準備をしてきましたが、レースでの難しさは毎周バトルする相手がいて、常に攻められるということです。もう少しレースを戦えばその難しさにも慣れ、より速く走るために細かいことにも集中できるようになるはずです。

天候が悪く、何が起こるか予想できないレースでしたが、チーム全体で素晴らしい仕事をしてくれました。

日産e.dams、フォーミュラE初戦で2台揃って入賞

▲写真左:セバスチャン ブエミ選手 / 写真右:オリバー ローランド選手

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