ホンダ 新型インサイトを写真でチェック! ホンダが考える今の時代に合わせたハイブリッドとは?

ホンダ 新型インサイト グレード:EX・BLACK STYLE│ボディカラー:ルーセブラック・メタリック│インテリア:本革&ウルトラスエード

インサイトはホンダハイブリッドの牽引役

1999年の発売当時、ガソリン量産車では世界最高となる35.0km/L(10・15モード)という低燃費を記録した、近未来的な3ドアハッチバックの初代インサイト。そして、全長を延長し5ドアハッチバックとなって再登場することになる2代目インサイトは、ベースグレードなら200万円を切るという低価格を実現しました。

そして2018年12月14日、先行して発売されていた北米に続き日本での発売が開始。これまで燃費性能に有利なコンパクトカーから、シビックセダンをベースにした上質な中型セダンに生まれ変わりました。

ホンダ 新型インサイト

価格は326万1600円からとなり、ベースとなるシビックと比較すると割高に感じてしまうかもしれません。また、低価格が大きな魅力だった2代目から見ると、さらに高くなってしまったように感じるでしょう。

しかし、インサイトのテーマは常に時代に合った最良のハイブリッドモデル。今回の新型インサイトは、従来モデルとは全く違う上質なミドルクラスセダンであるとすれば、少々高めな価格設定も納得できるのではないでしょうか。

さらに進化したハイブリッドシステムを搭載

ホンダ 新型インサイト グレード:EX│ボディカラー:ルナシルバー・メタリック

新型インサイトに搭載されるハイブリッドシステムは、発電用と駆動用2つのモーターを備える「i-MMD」。ホンダのスポーツハイブリッドの中でも評価の高いこのシステムは、エンジンを発電だけに使い、その電気で走る“シリーズハイブリッド”と、エンジンと電力の両方を併用して走る“パラレルハイブリッド”という2つの異なるハイブリッドシステムの“いいとこどり”とも言える特徴を持っています。

さらに、エンジンを始動させず、モーターのみで発進するEV走行も可能。走行条件に併せて最も効率の良い組み合わせを自動、且つシームレスに切り替えてくれます。

ホンダ 新型インサイト グレード:EX・BLACK STYLE│ボディカラー:ルーセブラック・メタリック│インテリア:本革&ウルトラスエード

既にアコードやオデッセイなどにも用いられているシステムですが、新型インサイトのJC08モード燃費は31.4~34.2km/L、WLTCモードで25.6~28.4km/L。

小型化されたネオジム磁石を使ったモーターやPCU(パワー・コントロール・ユニット)に、最大熱効率に優れた1.5リッター アトキンソンサイクルエンジンを組み合わせ、ホンダのハイブリッドをけん引してきたインサイトらしい環境性能と言えるでしょう。

シビックとは一線を画す上質なデザイン

日本仕様専用のデザインを採用、フロントグリルは刀身をイメージ

ホンダ 新型インサイト グレード:EX│ボディカラー:ルナシルバー・メタリック
ホンダ 新型インサイト グレード:EX│ボディカラー:ルナシルバー・メタリック

シビックセダンをベースとする新型インサイトですが、前後の意匠やホイールなどはインサイト専用となり、走りをイメージさせるシビックセダンとは大きく印象が異なります。

日本専売のデザインとして、刀身をイメージしたというクロームメッキのフロントグリルに加え、ルナシルバー・メタリックをメインカラーとして、シビックよりも上質で落ち着いた大人のセダンらしく、シックで質感の高い装いです。

先進性と高い質感を兼ね備えたインテリア

ホンダ 新型インサイト グレード:EX・BLACK STYLE│ボディカラー:ルーセブラック・メタリック│インテリア:本革&ウルトラスエード
ホンダ 新型インサイト グレード:EX│ボディカラー:ルナシルバー・メタリック

インテリアに関しても、ベースとなるシビックセダンと共通ですが、8インチの大型センターモニターを全グレード標準装備し、リアルステッチのソフトパッドやエレクトリックギアセレクターを採用した専用センターコンソールなど、上質なハイブリッドセダンらしい作りになっています。

また、新型インサイトでは、リヤシート下にIPU(インテリジェント・パワー・ユニット)を搭載することにより、6:4分割可倒式リアシートと広く使い勝手のいいラゲッジスペースを確保。さらに大人4人が乗ってもゆとりのある広い室内を実現しています。

先進の安全運転支援システムを標準装備

ホンダ 新型インサイト グレード:EX・BLACK STYLE│ボディカラー:ルーセブラック・メタリック│インテリア:本革&ウルトラスエード

時代の最先端を行くハイブリッドカーである新型インサイトは、ホンダが誇る先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全車標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、衝突軽減ブレーキ(CMBS)や歩行者事故低減ステアリング、誤発進抑制機能など、10の安全運転支援システムを備えています。

[筆者:オートックワン編集部 / 撮影:小林岳夫・和田清志]

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