俊足のベテラン外野手・デービスがメッツとマイナー契約

日本時間12月18日、メッツは俊足のベテラン外野手、ラジェイ・デービスとマイナー契約を結んだことを発表した。この契約には来春のスプリング・トレーニングへの招待が含まれており、デービスはスプリング・トレーニングに招待選手として参加し、メジャー契約を目指すことになる。

現在38歳のデービスは、通算415盗塁の実績を誇るスピードを最大の魅力とするベテラン外野手である。メジャー13年目となった今季はインディアンスで101試合に出場し、打率.224(196打数44安打)、1本塁打、6打点、21盗塁、OPS.559をマーク。打率とOPSはデビューイヤー(2006年)を除けば自己ワーストの数字だったが、3年連続11度目となるシーズン20盗塁を記録するなど持ち前のスピードは健在だった。

メジャー通算ではセンターで747試合(うち先発589試合)、レフトで491試合(うち337試合)、ライトで122試合(うち先発85試合)の出場経験があり、外野の控えにはうってつけの存在。しかし、メッツは主軸打者の1人であるヨエニス・セスペデスが両かかとの手術を受け、来季の前半戦を欠場することが濃厚となっているものの、レフトにマイケル・コンフォート、センターにフアン・ラガレス、ライトにブランドン・ニモとレギュラーがおり、A.J.ポロックやアダム・ジョーンズといったフリーエージェントの外野手を狙っているとの報道もあるため、デービスに与えられるチャンスは限られたものとなるだろう。

ナ・リーグでのプレイは2008年(ジャイアンツ)以来となるデービスだが、メジャー13年の経験と自慢のスピードを生かし、メジャー契約を勝ち取ることができるのか。38歳のベテラン外野手の挑戦が幕を開ける。

© MLB Advanced Media, LP.