平和メッセージ発信を 法王来崎意向 被爆者、信者ら歓迎

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 ローマ法王フランシスコが来年末ごろ被爆地長崎などを訪問したいとの意向を示した17日、カトリック信者や被爆者をはじめ、来崎を要望していた中村法道知事や田上富久長崎市長からも喜びの声が上がった。
 カトリック信者で、被爆者の深堀繁美さん(87)=同市本尾町=は1981年2月に長崎を訪れた当時の法王ヨハネ・パウロ2世と浦上天主堂で握手し「感動した」と振り返り、フランシスコの訪問についても「来てもらえるだけでうれしい。ありがたい」と喜んだ。
 県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(82)は「核兵器の非人道性はまだ世界に伝わっていない。法王に被爆地で歴史に残る言葉を述べてほしい」と話し、法王の発信力に期待した。
 中村知事と田上市長は、法王との面会に同席したカトリック長崎大司教区の高見三明大司教に対し、法王に本県訪問を呼び掛ける親書をそれぞれ託していた。
 中村知事はコメントを発表し、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録への支援を法王に要請してきたことや、法王が原爆投下後の長崎で撮影されたとされる写真「焼き場に立つ少年」をアピールしていたことに言及。「キリシタンの歴史に触れてもらい、被爆者を含め幅広く県民と交流を深めてほしい」と願った。
 田上市長も「平和を願うメッセージを被爆地長崎から全世界に向け強く発信してほしい。潜伏キリシタンの子孫に会ってもらえることも心から期待している」とのコメントを出した。