直木賞候補 垣根涼介さん作品 早速PR 出身地・長崎県諫早市の書店で

 長崎県諫早市出身の垣根涼介さん(52)が2年ぶり2回目の直木賞候補になった17日、地元書店は早速、候補作の歴史小説「信長の原理」(KADOKAWA)を店内でPRし、地元作家の受賞へ期待を膨らませた。
 第160回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の候補作は同日付で発表。同市多良見町の明光堂書店(六倉正子店長)は、開店時から既刊の候補作を1カ所に集め平積みにして展示。手書きの宣伝カードを添えた「信長の原理」に、来店客が足を止めていた。
 同店は来年1月16日の両賞選考会に向け、年明けにも垣根さんの著作を集めた本格的なPRコーナーを特設する計画。田中淳一郎部長(66)は「本離れがいわれる中で、地元作家の作品を読んでもらう機会づくりのお手伝いになれば。今後の盛り上がりに期待したい」と話した。

手書きの宣伝カードを添えて平積みされた垣根涼介さんの候補作「信長の原理」=諫早市、明光堂書店

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