ブレーブスとメッツが撤退 リアルミュート争奪戦はどうなる?

今オフの中心トピックの1つであるJ.T.リアルミュート(マーリンズ)のトレード騒動だが、ここにきてリアルミュート獲得を熱心に目指していたブレーブスとメッツが獲得レースから撤退するという状況になっている。しかし、MLB公式サイトでマーリンズの番記者を務めるジョー・フリサロは「現在も6~8球団がリアルミュートの獲得を目指している」と報じ、遅かれ早かれリアルミュートのトレードが実現すると考えているようだ。リアルミュート争奪戦はどのような結末を迎えるのだろうか。

先週ラスベガスで行われたウィンター・ミーティングの場でリアルミュートのトレードは実現しなかったが、マーリンズは各球団との交渉を進めるなかでトレード相手の絞り込みを行ったようだ。しかし、リアルミュート獲得に最も熱心な球団の1つであったメッツがウィルソン・ラモスを獲得してリアルミュート争奪戦から撤退。すでにブライアン・マッキャンと契約しているブレーブスも争奪戦から撤退する意向を示した。

そんななか、フリサロは「ドジャースとレイズを含む6~8球団がリアルミュートの獲得を目指している」と報じ、その他の球団としてレッズ、パドレス、ブリュワーズ、ヤンキース、エンゼルスの名前を挙げている。フリーエージェント市場に残る主戦級の捕手はヤスマニ・グランダル、ジョナサン・ルクロイ、マーティン・マルドナード、マット・ウィータースとそれほど多くなく、リアルミュートの需要が消滅することはないはずだ。

マーリンズは2020年まで(要するにあと2年)リアルミュートを保有可能であり、マーリンズにはリアルミュートをとりあえずキープしておくという選択肢もあるが、フリサロは「その可能性は低い」と断言する。保有可能期間が減少すればトレードで得られる対価のクオリティも低下するため、マーリンズはリアルミュートのバリュー(価値)を最大限に利用するために、今オフ中の放出を最優先に考えるだろう。

© MLB Advanced Media, LP.