身元不詳「109号」有罪

万引の男、さいたま地裁

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 埼玉県内のスーパーで万引したとして身元不詳のまま窃盗罪に問われた男に、さいたま地裁は19日、求刑通り罰金30万円の判決を言い渡した。河村俊哉裁判官は初公判で、起訴状に添付された写真と照合した上で、男が留置番号「鴻巣警察署109号」であることは認めたことから、起訴された人物と同一と判断していた。

 河村裁判官は判決理由で「空腹に耐えかねて犯行に及んだ。人定事項を明らかにせず、所持金が乏しくなった経緯は分からないため有利に考慮できない」と述べた。言い渡し後は「今後、更生に当たって名乗る必要があることを頭に入れてほしい」と語り掛けた。