無尽蔵のスタミナでピッチを駆け回り、ハードなタックルも足下の技術もシュートセンスも兼ね備えているのがインテルMFラジャ・ナインゴランの特徴だ。攻守両面においてナインゴランほど弱点の少ない選手も珍しいだろう。ただ、ナインゴランはタバコを吸うなど私生活が何かと問題視される暴れん坊でもある。やや扱いにくい選手と見られているところもあるだろう。
それでもナインゴランは自分のスタイルを変えるつもりが全くない。伊『Undici』によると、ナインゴランは今楽しまなければいつ楽しむの精神で動いており、サッカーのみに集中する人生は受け入れられないことをアピールしている。
「ピッチの外のことは別の話だよ。人生は楽しまないと。若い時に楽しまなかったら、いつやるのか?もし自分がピッチと自宅を往復する生活を過ごしたら、頭が働かなくなってしまうだろうね。外へ出かけ、リラックスする必要があるんだよ」
また、自身の後継者と思う選手は誰かとの問いに対してはカリアリでプレイする21歳MFニコラ・バレッラの名前を挙げている。バレッラはイタリア代表でデビューも果たした選手で、よく走るMFだ。ナインゴランと比較する声もあるようで、この選出は妥当なものと言えるかもしれない。
「イタリアだと、カリアリのバレッラが好きだね。ハードなところもありながらクリーンで、熱さと勝者のメンタリティを備えている。彼にオレの若い時を見ているよ」
バレッラがナインゴランのような選手になればイタリアサッカー界にとって大きなプラスだろう。若手の積極招集が続くイタリア代表においてバレッラがどこまでの選手になるのか楽しみだ。