エンゼルスが右腕・ハービーと1年契約 最大1400万ドルの好条件

関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、先発投手の補強を目指していたエンゼルスはフリーエージェントの右腕、マット・ハービーと1年1100万ドルで契約合意に至ったようだ。今回の契約には最大300万ドルの出来高が設定されており、ハービーの活躍次第では最大1400万ドルという好条件となる。ハービーはアンドリュー・ヒーニー、タイラー・スキャッグスらと先発ローテーションを形成することになりそうだ。

今オフのエンゼルスは先発投手の補強が最優先課題となっている。大谷翔平とJCラミレスはトミー・ジョン手術を受けており、ギャレット・リチャーズとマット・シューメイカーはフリーエージェントとなって退団。現時点ではヒーニー、スキャッグス、ハービーの3人が先発ローテーションの中心となり、ハイメ・バリア、フェリックス・ペーニャ、ニック・トロピアーノらが残りの枠を争う見込みだが、今後も引き続き先発投手の補強を模索していくことになるだろう。

メッツでのメジャーデビュー当初はエース級の見事なパフォーマンスを見せていたハービーだが、2016年に4勝10敗、防御率4.86という自己ワーストの成績に終わると、翌2017年は5勝7敗、防御率6.70とさらに成績が悪化。今季はメッツでの8登板(うち4先発)で0勝2敗、防御率7.00に終わり、レッズへ放出されたが、レッズでは24先発で7勝7敗、防御率4.50とやや持ち直した。

速球の平均球速は移籍前の92.6マイルから移籍後は94.4マイルまで上昇しており、これはキャリア通算の94.9マイルと遜色ない数字。レッズ移籍後に復活の兆しを見せたことが、今回の好条件での契約につながったと言えるだろう。ハービーは来季開幕時点でまだ30歳。エンゼルスで完全復活を遂げることができれば、来オフにはさらなる好条件の契約を手にすることができるはず。大事な1年となりそうだ。

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