三洋商事、「千葉北物流センター」開設 リサイクル事業拡大、効率化

 業界大手の産業廃棄物リサイクル業者、三洋商事(本社・東京都千代田区、社長・上田博康氏)はこのほど、千葉北物流センターを開設した。事業拡大に伴う業務効率化が狙い。千葉北物流センターは物流センターとしては既存3拠点(奈良・法隆寺・千葉)に続く4拠点目となる。

 千葉北物流センターは所在地が千葉県千葉市花見川区大日町1398、敷地面積が2813平方メートル。東関東自動車道「千葉北IC」八千代・柏方面出口から車で5分の交通至便の地にある。

 同社の大きな特長に、金属スクラップなどを破砕機を使わず手で選別していることがある。金属スクラップなどを破砕機で処分すれば埋設するしかないが、通信機器などを手で選別すれば97%以上が再資源化できるという。同社では国内市場は、まだまだ拡大できると見ている。

 三洋商事は1957年の設立で、従業員数が311人。年商は54億8千万円(17年10月期実績)。東京本社、大阪本社の他、リサイクルセンターを4拠点(大阪・奈良・東京・仙台)、4物流センターを持つ。「ダイバーシティ企業」を標榜し、女性、シルバー、チャレンジド(障がい者)、外国人の雇用促進にも積極的に取り組んでいる。

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