被災地で積極活動 長崎国際大ボランティアセンター

©株式会社長崎新聞社

 長崎県佐世保市の長崎国際大ボランティアセンターは、2016年の熊本地震から、九州や中国地方の被災地で積極的に活動している。今年は西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市真備町に足を運んだ。センターは、復興支援に加え、継続的な取り組みを通した学生の成長に期待を寄せる。

 12月2日。学生15人と教職員4人は、真備町の住宅街にいた。与えられた役割は、廃棄物の集積場となっていた空き地の復旧作業。食器棚やたんすなど大型の物は撤去されていたが、ガラスや食器の小さな破片が残っていた。

 土地は広さ約60坪。あちこちから無数のガラス片が出てくる。くわで土を掘り起こし、破片を見つけては取り除く。この作業を午前と午後に2時間ずつ続けた。2年の松田光汰さん(20)は「重労働を想像していたので最初は楽な作業だと思ったが、手間がかかり、ものすごく大変だった」と振り返った。

 松田さんは九州豪雨の被災地、福岡県・朝倉市での活動にも参加した。「内向的だった自分が、積極的に話し掛けられるようになった。復興が進まない現地を訪れ、視野も広がった」と、自らの成長も実感していた。

 センターは、東日本大震災を受け、2011年4月に発足。募金などによる被災地支援に当たった。2016年4月には熊本地震が発生。熊本出身者も多く「身近で起きた大きな災害」と捉え、学生らが何度も復旧作業に参加した。2017年の九州豪雨でも被災地で活動した。

 「注目が集まる発生直後だけではなく、継続した支援を心掛けている」。仮屋薗博子センター長=薬学部教授=は強調する。学生は今年も熊本地震の仮設住宅を訪れ、被災者と交流を続けている。仮屋薗センター長は「被災地で人の役に立ち、感謝の言葉をもらうことは大切な経験。こうした体験や気付きを成長につなげてもらえたら、うれしい」と話している。

土砂を掘り起こしてガラス片などを取り除く学生ら=岡山県倉敷市真備町(長崎国際大提供)