就学前でもOK! 絵を描いて遊びながらプログラミングの一歩を踏み出せる本─子どもに読ませたいプログラミング教育関連の本

  • タイトル,ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング
  • 著者,合同会社デジタルポケット 原田康徳 渡辺勇士 井上愉可里
  • 出版社,翔泳社
  • 価格,1,944円

今回読んだ本「ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング」

早いもので、もうすぐ2019年の幕開けです!2020年度からのプログラミング教育必修化まで、あと1年ちょっと。

先日、地域のイベントに行ったら、プログラミング教室のブースが出ており、小学生くらいの子どもたちが熱心に体験しているのを見かけました。街中でも「子ども向けプログラミング教室」の看板を見かけるようになりましたし、いよいよ世間の関心が高まってきているのを感じます。

さて、プログラミング教育が必修化されるのは小学校ですが、現在、幼稚園・保育園児のお子さんをもつお父さんお母さんの中にも、プログラミング教育に関心が高い方は多いのではないでしょうか。「今からなにかしておいたほうがいいの?」「今のうちからできることはないの?」と、あれこれ考えている方もいるでしょう。

そんな就学前のお子さんをもつお父さんやお母さんにぜひ注目して欲しいのが、今回取り上げる「ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング」です。

この本は、絵を描いて遊びながらプログラミングができる「ビスケット」という言語を使い、楽しくプログラミングを体感できる本。絵を描くことが好きなお子さんなら、きっと遊びの延長のような感覚で、プログラミングの第一歩を踏み出すことが期待できる一冊なのです。

テーマごとの対象年齢の設定で、無理なく進められる

この本の対象年齢は、なんと4歳から!タイトルにも「園児・小学生からはじめるプログラミング」と入っていますし、帯には「4歳でもできる!」の大きな文字が。「就学前からできる」という点をウリにしているのが感じられます。

でも、一冊まるまる4歳児でもできるかというと、そうではありません。なんせ140ページもある学習本ですから、本全体を見ると、4歳児には難しい内容もたくさん出てきます。

しかし、この本のよいところは、ページ(テーマ)ごとに対象年齢が小刻みに設定されているのです。

たとえば、テーマ01の「絵を描いて動かそう(動きの命令)」は「4歳以上」、テーマ14の「シューティングゲーム(部品をさわって操作する)」は「8歳以上」といったように、全部で22あるテーマのひとつひとつに、「4歳以上」「6歳以上」「8歳以上」「10歳以上」のいずれかの対象年齢が振り分けられています。

一般の親の立場からすると、内容をパッと見ただけでは、はたして自分の子どものレベルに合っているのか、何歳くらいの子どもができてしかるべきなのか、判別しがたいもの。しかし、この本のように小刻みに対象年齢が設定されていれば、子どもの年齢にあった内容を無理なく学習させることができます。親側の目安として大いに役立つと感じました(もちろん、進められるお子さんは、どんどん進めてOKです!)。

4歳11ヶ月児が、「4歳以上」をやってみた

というわけで、今回は我が家の年中さん(4歳11ヶ月)も、「4歳以上」のテーマを、タブレットを使って学習してみました。もちろん、親がまず見本をやってみせ、口頭で説明した上でのことですが、絵を描くことが大好きな子どもの性格も手伝ってか、グイグイ前のめりで取り組めました。

とくに見ていて感じたのは、子どもにとって「自分で描いた絵を動かせる」という体験は、とっても魅力的なことなんだ!ということです。

たとえば、自分で描いたキャンディーの絵をチカチカ点滅させるテーマでは、私が見本でピンクのキャンディーを作ったところ、「わたしはレモンキャンディー作りたい!」と、自ら率先して取り組んでいましたし、その後も「ボートを作ってみたいんだけれど、どうすればいいの?」とこれまでに見たことがないくらい好奇心が掻き立てられた様子でした。

一番驚いたのは、私と一緒にこの本で「ビスケット」を体験した翌日、自ら「今日もビスケットやっていい?」と、子どものほうから言ってきたことです。子どものレベルや性格にあった教材を選ぶことの大切さを、つくづく実感させられました。

日本人が開発し、開発者自ら書いた入門書

この本は、プログラミング言語「ビスケット」を作った開発者「原田康徳」自らが執筆陣に名を連ねる「ビスケット入門書」です。実際に手を動かしてプログラミングを体感することはもちろん、テーマの合間には、「教えて!ハカセ」という親子向けのコラムもついており、親子で楽しく知識の補強ができるようになっています。

子どもは「できた!」「楽しい!」を原動力に、どんどん新しいことを吸収していきます。もし、お子さんが絵を描くことが好きなら、一度この本を試してみるといいかもしれません。きっと楽しみながらプログラミングの扉を開くことができると思いますよ!

ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング (ぼうけんキッズ) | 合同会社デジタルポケット, 原田 康徳, 渡辺 勇士, 井上 愉可里 |本 | 通販 | Amazon

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