悲劇の事故から生還した元燕のリベロ 大谷元同僚らへ誓う「彼らの分も」

2017年にはヤクルトに在籍したカルロス・リベロ(写真はフィリーズ所属時)【写真:Getty Images】

ベネズエラメディアが報じる「これまでより更に試合を楽しまないと」

 元エンゼルスのルイス・バルブエナ内野手と、元横浜、ロッテのホセ・カスティーヨ内野手が母国ベネズエラで死亡した痛ましい交通事故。その事故で車を運転し、生還したのが、元ヤクルトのカルロス・リベロ内野手だ。

 事故直後は入院していたリベロだったが、15日(日本時間16日)に行われたグアイラ戦で復帰を果たし、18日(同19日)のアンソアテギ戦では復帰後初安打を放っている。大きな事故から生還し、プレーを続けるリベロ。地元ベネズエラのメディア「LVBP.com」は「カルロス・リベロの復帰:“彼らの為にも、僕はチームの力になる”」との見出しで、友人を亡くした失意の底から脱しようとしているリベロの思いを伝えている。

 「LVBP.com」は復帰戦となった15日のコメントを伝え、リベロは「これまでより更に試合を楽しまなければいけないね。この新たな機会(生存できたこと)は、生きるために神が僕に与えてくれたものなのだから」と語っている。

 まだ事故のショックから完全には脱せずにいるリベロ。今後は専門家の力も借りて、回復への道を探っていくという。「球団はスポーツ心理学者を雇っているから、彼に相談してみることにするよ。2週間で忘れ去ることはできないし、時間もかかるのはわかっている。状況が前のように(正常に)戻るように、僕は自分のやるべきことをするつもりさ」と気丈に語っている。

 バルブエナ、そしてカスティーヨという2人の友人を亡くしたリベロ。「彼ら(バルブエナとカスティーヨ)のもとに、思いは常に届いている。事故が起きる数分前まで僕たちは(楽しく)笑っていたんだ。ベストを尽くして、彼らの分もチームの力になるつもりさ」と語り、亡き2人の分もチームのために働くと誓っていた。(Full-Count編集部)

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