今年の漢字は「続」 黒岩知事

 黒岩県政「続投」か-。黒岩祐治知事は19日の定例会見で、今年の漢字に「続」を選んだと発表した。「持続可能」な社会への取り組みや事業の「継続」などが理由と説明。来春の知事選を踏まえ、3期目を目指す考えかとの問いには、「来年のことは来年新たに考えたい」とかわした。

 続と筆書きした色紙を掲げ、「恒例となっている今年の漢字を披露したい」と切り出した知事。国連が掲げる持続可能な開発目標(SDGs)の推進をはじめ、医師が大量退職した県立がんセンターの重粒子線治療や犬猫殺処分ゼロの継続、キャッシュレス宣言など新たな行政サービスを続々とやってきたと、一文字に込めた思いを語った。

 知事続投の有無に関する質問には、「きょうは今年を振り返る言葉。任期中は今まで掲げたことの総仕上げに全力を注ぎたい」と従来の説明を繰り返した。今年の世相を表す漢字に選ばれた「災」にも触れ、「神奈川では幸いなことに悲惨な大災害が少なかった。この一年、暗い気持ちで総括する年ではなかった」と締めくくった。

今年の漢字を発表する黒岩知事=県庁

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