関空、船長はいかり一つと判断

運航会社基準と矛盾、連絡橋衝突

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台風21号の強風に流され、関西空港連絡橋に衝突したタンカー(右)=9月(西日本高速道路提供)

 関西空港で9月、台風21号の影響によりタンカー宝運丸(2591トン)が連絡橋に衝突した事故で、運輸安全委員会は20日、調査の経過報告を公表した。運航会社が悪天候時の対応について、二つのいかりを共に下ろすよう社内基準で定める一方、船長は、風向きが変わると二つのいかりが絡み、固定する力が弱まると判断し、一つだけ下ろしていた。

 宝運丸はいかりが利かず流される「走錨」の状態になり事故が発生した。安全委は20日、台風接近による荒れた天候では、いかりを二つとも下ろすのが基本とする事故防止対策を公表。船長の判断理由などをさらに調べる。