中央鋼材、「仙台シャーリング」の工場・土地取得へ

1月「岩沼第二工場」に改称、古河工場に切板供給

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従業員も受け入れ

 大手鋼材流通の中央鋼材(本社・東京都中央区、社長・後藤信三氏)は、年内で事業を閉鎖する日鉄住金物産系の厚板溶断業、仙台シャーリング(同・宮城県岩沼市、同・海老名英明氏)から土地と工場を譲り受ける。来年1月からは鉄構事業部・古河工場(茨城県古河市)に鉄骨用切板を供給する「岩沼第二工場」として新たなスタートを切る。

 仙台シャーリングは中央鋼材東北支店・岩沼鉄鋼センター(コラム加工の岩沼工場含む)の南側に立地。切断機や穴あけ、開先などの二次加工機、天井クレーンを備える加工ヤード(A棟)と、公道を介して南にある在庫ヤード(B棟)で構成している。合計の敷地面積は約1万平方メートル、建屋面積はA棟が約3千平方メートル、B棟が約2千平方メートル。

 中央鋼材は夏ごろに仙台シャーの事業終了を知り、「隣接地にあり、将来的に考えても極めて有用な資産」(後藤社長)と考えて資産の取得を申し出た。11月末に売買契約書を締結し、併せて勤務継続を希望する従業員の雇用と機械設備も引き受けた。取得額は非公表。

 来年1月からは新たに「岩沼第二工場」と名称変更し、高稼働を続ける古河を補完するサブ工場と位置付ける。A棟では古河工場で使用する鉄骨用切板の供給を、B棟にはコラムの在庫ヤードを設けるとともに、ビルトH形鋼端部の製作を手掛ける鉄骨部材加工会社に一部建屋を賃貸する。

 古河工場は第二工場(栃木県小山市)と第三工場(同栃木市)を合わせた3拠点体制で、H形鋼の切断や開先加工などによる鉄骨部材の梁加工を手掛けている。鉄骨ファブリケーターからの引き合いも多く操業度も高いため、溶断切板の一部を内製化することで供給能力を高める。またコラムの在庫ヤード拡張により手狭な岩沼工場の効率化を高め、切断能力の向上を目指す。

 境界にあるフェンスを撤去するなど、譲受に向けて既に準備を進めている。後藤社長は「将来的な活用法は未定だが、当面は現有の陣容と設備で業容拡大を図っていく」と話している。