ヤマトと小林工業 業態超え業務資本提携

©株式会社上毛新聞社

 建設生産のヤマト(前橋市古市町、町田豊社長)と総合建設業の小林工業(同市表町、小林要一社長)は19日、業務資本提携を結んだと発表した。ヤマトの高い設備技術と、小林工業が長年培った建築ノウハウで地方建設業としての総合力を強化し、顧客満足度の向上を図る。

 提携により設計から施工、資産管理までをワンストップで対応する。企業体をつくり対応するほか、両社の単独受注でそれぞれが元請け、下請けの関係性となっても連携して業務を担う。資機材調達やサプライヤー情報を共有。機材情報やコスト情報を盛り込んだ図面の制作など、情報通信技術(ICT)を活用したシステムの共同開発にも取り組む。

 設計、施工を一括で受けることで、業者間の情報のずれがなくなり工期の短縮化が見込める。施主にとっては窓口が一元化することでニーズを集約し、高い顧客サービス提供が可能となるという。

 ヤマトによると、建設業界全体の傾向として、人口減少の影響で優れた技術者や労働力の確保が年々困難になっている。得意な分野を請け負う分業体制が業界の主流というが、地域単位で連携することで、大手やメーカーの参入にも対抗。業務の合理化、ICT化など喫緊の課題も連携して解決していく。

 ヤマトが小林工業の発行済み株式数の5.26%に当たる普通株式10万株を取得した後、取得に要した金額を上限として、小林工業がヤマトの株式を取得する。取得の額や時期は今後協議して決める。

 両社が業態を超えて提携するのは初めて。ヤマトによると、業界でも珍しい取り組みという。同社の藤原昌幸専務は「地域連携が地方建設業の重要な鍵となる」と話し、小林工業の小林社長は「未来志向で連携を深め、企業力を強化していく」としている。