【平成の長崎】長崎北陽台高卒業式 Gacktさんがエール 平成19(2007)年

 NHK「みんなのうた」で放送されている曲「野に咲く花のように」の映像で3年生の卒業アルバム用写真が使われている西彼長与町の県立長崎北陽台高(財修一校長、948人)で3月1日、卒業式があり、曲を歌っている歌手のGacktさんが“サプライズゲスト”として登場し、卒業生313人にエールを送った。
 「野に咲く花のように」は卒業を迎える若者たちに励ましと惜別の気持ちを込めて贈った曲。映像には高校生の写真が使われており、全国から集まった約2万点の中から神戸市内の高校などとともに北陽台高の写真が選ばれた。ラグビー部や野球部の試合の様子、修学旅行、体育祭の応援風景など13点が使われている。3月末までの放送予定。
 Gacktさんは「みんなの門出を祝福するために駆け付けました」と卒業生に曲をプレゼント。「夢は見るものじゃなく、かなえるもの。夢をかなえるには強い意志を貫くこと。君たちの未来は光に満ちあふれている。卒業おめでとう」とエールを送った。卒業生たちは真剣な表情でメッセージに耳を傾け、会場は感動に包まれた。
 陸上部の江島寛幸君(18)は「自分の写真がテレビに映るなんて驚きでした。Gacktさんの『みんなは本当に愛されているんだぞ』という言葉に感動です」。修学旅行の写真に写っている本田愛さん(18)は「幸せです。一生の思い出になりました」と笑顔を見せ、ラグビー部の村田大志君(18)は「言葉を胸に自分の夢に向かって頑張っていきたい」と話した。
(平成19年3月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

Gacktさん(右)の登場に沸き返る卒業生ら=県立長崎北陽台高

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