炭谷流出も、西武にとって実りあり? 内海はパと好相性、通算防御率2点台

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かつては侍ジャパンにも選出されたほどの実績を持つ内海哲也【写真:Getty Images】

補強ポイントだった即戦力投手にマッチする人材

 西武は20日、FA権を行使して巨人へと移籍した炭谷銀仁朗捕手の人的補償として、プロ15年目のベテラン内海哲也投手を獲得すると発表した。巨人のエースとして通算133勝を積み重ねてきた巨人の功労者が、長年尽くしてきたチームを離れることになった。

 西武の補強ポイントは明らかだった。今季は10年ぶりにリーグ優勝を果たしたが、チーム防御率はリーグワーストの4.24。12球団で見渡しても、下には中日しかおらず、ブービーだった。さらには、エース左腕の菊池雄星投手がポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指している。

 投手陣が明らかな補強ポイントになっており、即戦力となれる内海は、確かにうってつけの存在であった。ここ数年は成績が下降していたが、今季は4年ぶりの完封勝利をマークするなど、15試合に先発して5勝をマーク。まだまだ健在であることを証明した。森友哉が正捕手として台頭する中で、炭谷の人的補償として、即戦力の内海を獲得できたことは、西武にとって大きいかもしれない。

 更に言えば、内海はパ・リーグに相性の良さを誇っている。2005年からの交流戦での成績は以下の通りとなっている。

2005 6試合1勝2敗0S 4.50
2006 7試合1勝5敗0S 3.86
2007 5試合2勝1敗0S 1.97
2008 6試合3勝1敗0S 1.41
2009 5試合2勝2敗0S 2.60
2010 4試合0勝2敗0S 4.09
2011 5試合5勝0敗0S 1.50
2012 5試合4勝0敗0S 1.29
2013 5試合1勝3敗0S 5.83
2014 2試合1勝1敗0S 1.32
2015 1試合0勝1敗0S 13.50
2016 3試合2勝0敗0S 2.00
2017 1試合0勝1敗0S 4.50
2018 3試合0勝0敗0S 1.50
通算 58試合22勝19敗 防御率2.81

 2011年には5勝負けなし、2012年も4勝負けなしと、パ・リーグ相手に強さを発揮している。2011年には交流戦MVPも獲得しており、通算22勝はソフトバンクの和田、涌井に次ぐ現役では3位の数字、セ・リーグではトップの勝利数となっている。

 今季も交流戦では3試合に投げ、未勝利に終わったものの、防御率1.50と好投を見せていた内海。今季、両コーナーをうまく使い、チェンジアップやシンカー系の沈むボールを使うタイプだけに、今季阪神から加入して覚醒した榎田大樹投手のように、パ・リーグの打者相手にハマる可能性も十分にあり得るだろう。

 西武の辻発彦監督としても、そのあたりの特徴やパ・リーグとの相性も十分に考慮した上で、内海の獲得に踏み切ったのだろう。果たして、36歳のベテランが新天地でどのような輝きを見せるのか、見ものである。(Full-Count編集部)