飢餓、略奪、紛争…アフリカの今 みなとみらいで写真展

 世界的に報道される機会の少ないアフリカ中部のチャド湖周辺国の人道危機について知ってもらおうと、写真展「ボイス・オブ・アフリカ」がクイーンズスクエア横浜(横浜市西区)内のみなとみらいギャラリーで開かれている。紛争地域で活動する海外の写真家4人の46点が飢餓や誘拐、略奪、紛争などと闘う現地の人々の姿を伝えている。26日まで。

 赤十字国際委員会(ICRC)がイタリアやトルコ、イランなどの写真家をカメルーンやナイジェリアなど4カ国に派遣。これらの国々では1千万人以上が支援を必要としているにもかかわらず、支援が行き届いていないという。

 写真はパネルに印刷して展示。食糧配布に並ぶ住民の姿や腹部に銃撃を受けた男性がベットに横たわる姿などを活写している。

 日本赤十字社県支部の山崎高多さんは「建物などがなく自然が広がるアフリカの写真では被害の様子はつかみにくい。写真に添えられた説明も読んで、観覧していただければ」と来場を呼び掛けている。

 日本赤十字社、ICRC、キヤノンの主催。午前11時~午後7時。入場無料。問い合わせは、日本赤十字社県支部電話045(681)2123。

アフリカの紛争地域の現状を伝える写真展=横浜市西区

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