ボウソナロ次期大統領=思春期に日系人の恋人?=3度懇談、山田大使に〃告白〃=新政権、日本との距離縮まるか

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(左から)山田大使、ボウソナロ次期大統領、西森ルイス下議、フラヴィオ・ボウソナロ次期上院議員 (Foto:Governo Transicao)

 「ボウソナロ次期大統領には日系人のナモラーダ(彼女)がいたそうですよ」――13日晩、ブラジル日本商工会議所の忘年会に出席した山田彰駐ブラジル日本国全権大使に、次期大統領と懇談した様子を取材した際、コロニアには興味深いそのような事実が浮かび上がって来た。山田大使はすでに3回も懇談し、旧知の中。次期大統領が来年6月のG20首脳会議で訪日するのはもちろん、再来年にも改めて訪日してもらいたい意向だという。

 山田大使は4日に、ボウソナロ次期大統領を首都ブラジリアの政権移行準備室に訪ねて懇談した。「次期大統領は日本との関係強化に強い期待を持っている。日本政府として、当地の役所手続き過多な状態を改善するよう要請した。新政権としても、より力強い経済成長にはそれが必要との認識で一致した」との成果を強調する。
 今回は3回目の懇談だという。1度目は昨年11月、2度目は3月にボウソナロ氏が訪日した直後に、公邸で食事を共にしながら語り合った。この時は、現在、政権移行チームの指揮を執るオニキス・ロレンゾーニ次期官房長官(民主党・DEM)も同席していたという。
 次期大統領の人物像を尋ねると、「メディアでは『南米のトランプ』などと言われているが、私には極右という印象はない。人の話をしっかりと聞く人。だいたいトランプとは大分違う。トランプは政治経験が全くなかったが、ボウソナロは連邦議員を30年近く務めている。むしろ議会の裏表を知り尽くしている。むろん、彼の主張には賛同できないものもあるが、〃変わった人〃という印象は受けなかった。選挙のために過激さを意識したパフォーマンスをしていた部分もあるのでは」とひと言。
 さらに「彼は日本にとても良い印象を持っている。昔から周りに日系人がいっぱいいて、『日系人のナモラーダもいた』とか、『日本は重要な国、日本の規律正しさに学ばなければ』と言っていた」とのこと。
 山田大使は「次期大統領には経済面での期待度が高い。日系社会からの期待度も高いと感じるし、中でも在日ブラジル人は大統領選の一回目投票では8割、決選投票では9割が彼に投票している」と見ている。
 来年6月に大阪で開催されるG20首脳会議では、世界中の要人が集中するので、翌2020年に改めて訪日してもらい、その時にしっかりと日本との絆を深めてもらいたいとの意向を持っていると明らかにした。
 もしそれらが実現すれば、大統領候補時代の今年3月を含めて、3年連続の訪日となり、日本との距離は一気に縮まりそうだ。

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 ボウソナロ次期大統領は1955年3月、ノロエステ地方グリセリオ生まれ。家族はすぐにカンピーナス市に転住。点々とした後、10歳の時、65年に南聖セッチ・バーラス、66年にエルドラドに引越した。18歳でカンピーナスの陸軍予備学校に入学するまで、そこで思春期を過ごした。このリベイラ川沿岸地域にはレジストロ、セッチ・バーラス、イグアッペなど日系人の集住地があるため、ここで日系人の恋人がいた可能性が高い。もしかしたら、そのうち「昔の恋人」が判明するかも?