統一地方選挙の傾向は?有権者は◯◯を重視して投票することが判明|リサーチコム電話調査

2019年4月に統一地方選挙が行われます。投票日については、都道府県と政令市の首長・議員選挙は4月第1日曜日の7日、その他の市区町村の首長・議員選挙は同第3日曜日の21日となりました。2019年7月には参議院議員選挙が控えていることもあり、統一地方選挙の結果は注目されています。

今回は、その統一地方選挙において有権者はどのような点を重視しているのか、電話調査サービス「リサーチコム」のルーシッド株式会社が12月8日、9日に実施した電話調査に選挙ドットコムが取材で得た情報を合わせて探りました。調査は12月8日(土)、9日(日)に全国30,000世帯を対象に行い、電話応答のあった14,033世帯のうち1,100人から回答を得ました。

※電話調査の実施をご検討の方はこちらよりお問い合わせください。

候補者個人を重視する5割強。政党より個人を重視する結果に。

地方選挙において「あなたは投票の際に候補者個人と政党ではどちらを重視しますか?」と聞いたところ、「候補者個人を重視する」57.7%、「どの政党が応援しているか重視する」31.4%、「どちらとも言えない」10.9%という結果になりました。

半分以上の有権者が「候補者個人を重視する」という結果になりました。国政選挙は選挙区が広いことを理由に候補者の所属政党が重視されやすいと言われていますが、地方選挙においては選挙区が限られていること、また自身の生活と直結しているという観点から、候補者個人を詳しく理解し投票行動に移していると予想されます。

投票先の政党が普段と異なる有権者も存在

普段支持している政党と地方選挙の際に支持している政党についても調査を行いました。

衆議院選挙と違い、地方選挙では各選挙区で複数名の議員が選ばれることが多いです。つまり、地方議会においても少数政党が議席を十分に確保する可能性も見込めます。

普段支持する政党と地方選挙時に支持している政党を見比べた場合、例えば日本維新の会の支持は2倍以上に膨れています。調査に回答した人の中で「地方選挙において日本維新の会を支持する」と答えた方の6割は関西の方でした。自身が住んでいる地域にあった政党を選んで投票行動に移している有権者が多いことを示していると考えられます。

投票の際のネット情報参考率は3割。ネット選挙解禁から5年、依然として活用の余地あり。

「投票時にネットを参考にしますか」と聞いたところ、「参考にしている」が8.2%、「多少参考にしている」が21.9%となり、合わせて30.1%の人が参考にする傾向がありました。
一方で「ほとんど参考にしていない」が46.9%、「全く参考にしていない」23.0%となり、合わせて69.9%の人は参考にしない傾向があります。

ネット選挙が2013年に解禁されてから5年が経ちました。まだまだネット情報は活用されてゆく可能性が残っています。また、調査結果から年代が上がるほどネット情報が参考にされていないことが示されました。回答者の内、70代の方の75%、80代の方の72%がネット情報は参考にしない、となっています。
つまり、投票率の高い年代の方ほどネット情報を活用しないということは、それ以外のアプローチを考える必要があることを示しています。

■調査方法■
全国の電話帳掲載者から無作為に電話番号を抽出し、固定電話に自動音声が電話をかける方法で調査をした。

■実施時期■
12月8日(土)、9日(日)

■調査数■
全国にお住いの18歳以上の男女約30,000人を対象に調査を実施
調査対象:全国30,014世帯
内、電話応答あり:14,033世帯
全問回答:1,100件
全問回答率:7.8%

■電話調査サービス「リサーチコム」について■
リサーチコムは、全国の50歳以上のターゲットを強みとした地域ピンポイントで実施できる電話調査サービスです。幅広い視点でインターネットやSNSではアクセスし難いシニア層をターゲットに電話調査を実施し、記事で紹介したような調査レポートを発行しています。全国または指定地域1万世帯への電話調査を10万円という低価格から実現し、市場調査・世論調査をもっと身近なものへと推進しています。また、選挙情勢調査では、的中率70%の動向予測等を行い、定評を得ています。

<リサーチコム公式サイト>
http://researchcom.jp/

<会社概要>
【会社名】 ルーシッド株式会社
【代表者】 代表取締役社長兼CEO 今村玲子
【設 立】 2008年12月
【資本金】 1,000万円
【所在地】 東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-1 クロスサイドビル5F
【企業HP】 http://www.lucidsoft.jp/

© 選挙ドットコム株式会社