楽しい演奏 患者ら笑顔 長崎県壱岐病院・クリスマスコンサート

 長崎県壱岐市郷ノ浦町の県壱岐病院(向原茂明院長)ロビーで19日、医療スタッフや、同病院でがん手術を受けた男性らが出演した無料のクリスマスコンサートがあり、患者や地域住民ら約200人を楽しませた。
 大西康副院長と看護師6人で結成するギター愛好会が「見上げてごらん夜の星を」を演奏。半年間、この日のために練習を重ねてきたという。九州ハーモニカ連盟理事の山口弦さん(87)は、磨きをかけたハーモニカの腕前を披露した。山口さんは今年6月に同病院で胃がんの手術を受け、2カ月の入院後、退院。病院への感謝を込め、コンサートに協力したいと出演を申し出て、3曲を奏でた。市立柳田保育所の園児も歌と踊りを披露、佐世保市を拠点に音楽活動をする「RIZ(リズ)」の3人が「サンタが町にやってきた」「ホワイトクリスマス」など6曲を来場者に届けた。
 入院患者の山口浩子さん(81)は「子どもたちはかわいかったし、演奏もすばらしい。病院の計らいが大変うれしかった」と笑顔を見せた。

曲を披露するRIZの3人=県壱岐病院ロビー

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