エンゼルスがまたも先発補強 ケーヒルを1年900万ドルで獲得

日本時間12月21日、エンゼルスはフリーエージェントの右腕、トレバー・ケーヒルと1年契約を結ぶことで合意に至った。関係者がMLB公式サイトのジョン・ポール・モロシに伝えたところによると、ケーヒルの年俸は900万ドルで、最大150万ドルの出来高が設定されているという。今オフ、先発投手の補強を目指しているエンゼルスは、前日のマット・ハービーとの契約合意に続き、2日連続で先発ローテーションに実績十分の右腕を加えることに成功した。

今季のエンゼルスは先発投手陣に故障が相次ぎ、シーズンを通して16人の先発投手を起用。これは「オープナー戦法」を採用したレイズに次ぐ多さだった。そのため、今オフは先発投手の補強を最優先課題として掲げており、昨日はハービー、今日はケーヒルとそれぞれ1年契約を結ぶことで合意。これによりハービー、ケーヒル、アンドリュー・ヒーニー、タイラー・スキャッグスで先発4番手までの顔ぶれは固まったと見られ、残りの1枠をハイメ・バリアを筆頭に、ニック・トロピアーノ、フェリックス・ペーニャ、ディロン・ピータースらが争うことになりそうだ。

現在30歳のケーヒルは、今季アスレチックスで20先発を含む21試合に登板して110イニングを投げ、7勝4敗、防御率3.76、100奪三振をマーク。2度の故障者リスト入りにより規定投球回には遠く及ばなかったものの、先発を中心に起用されたシーズンでは2013年(8勝10敗、防御率3.99)以来となる好成績を残した。アスレチックス時代には4年連続2ケタ勝利(2009~2012年)の実績もあり、2010年に18勝、2012年に13勝をマーク。今季100イニング以上を投げた先発投手でゴロ率が50%以上かつ三振率が20%以上だったのは、ケーヒルを含めてわずか5人だけだった。

なお、最大150万ドルの出来高は投球イニング数に対して設けられており、100・110・120・130イニングをクリアする毎に25万ドル、170イニングをクリアすると50万ドルが支払われるようだ。

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