JR九州社長 空港延伸、実現前向き 肥後大津分岐を希望 

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豊肥線の熊本空港への分岐・延伸案について「いい方法を確立したい」と意欲を示すJR九州の青柳俊彦社長=20日、福岡市

 JR九州の青柳俊彦社長は20日、熊本日日新聞社とのインタビューで、熊本県が打ち出した豊肥線の熊本空港への分岐・延伸案について「前向きに県と協議し、いい方法を確立したい」と実現に意欲を示した。ただ分岐駅については三里木(菊陽町)を最有力とする県と異なり、肥後大津(大津町)を希望した。

 豊肥線の延伸は、熊本市中心部と空港の交通の利便性を高めるため、蒲島郁夫知事が5日に実現を目指す考えを表明した。

 青柳社長は「鉄道がある方が空港の利用が伸びる、と以前から知事に申し上げてきた。需要想定やルートについて意見交換した上で、われわれができる協力はきちっとしていきたい」と述べた。

 一方で豊肥線は単線のため、延伸で乗客が増えても運行本数の増加には限界がある。「複線化などは大きな投資が必要。そうした点を含めて県と議論し、態勢づくりを進めなくてはいけない」と指摘した。

 県が念頭に置く三里木での分岐については、熊本市方面と結ぶ近郊区間の終点である肥後大津への運行本数を減らしたり、車両を増やしたりする必要があると懸念。「輸送面から考えると、肥後大津の方がやりやすい」とし、運行事業者としての意見を出した上で実現に向けた検討を県とともに進めていく考えを示した。

 県が求める事業費の一部負担については「コストと効果の見合いで考える。われわれも納得できる案ができればいいと思う」と語った。(小林義人)

(2018年12月21日付 熊本日日新聞朝刊掲載)