カージナルスが念願のリリーフ補強 ミラーと複数年契約へ

日本時間12月21日、関係者がMLB公式サイトのマーク・フェインサンドに伝えたところによると、カージナルスはフリーエージェントのリリーフ左腕、アンドリュー・ミラーとの契約成立が目前に迫っているようだ。現在33歳のミラーはメジャーを代表するリリーフ左腕として活躍してきたものの、今季は故障の影響により37試合で34イニングしか投げられなかった。ヤフースポーツは今回の契約が複数年契約であることを報じているが、正式な契約発表は身体検査の結果が出るのを待たねばならないだろう。

カージナルスは今オフの課題の1つであった「打線の核となるスラッガー」をポール・ゴールドシュミットの獲得により解決したあと、次なる課題である「信頼できるリリーフ左腕」の補強を目指していた。ミラーのほか、ザック・ブリットンも補強ターゲットに挙げられていたが、サイ・ヤング賞の投票でトップ10圏内に2度ランクインしたことのあるメジャー屈指のリリーフ左腕・ミラーを獲得することが濃厚となった。

ミラーは2016年途中にヤンキースからインディアンスへトレードされ、この年のポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズのMVPに選出されるなど大活躍。チームのリーグ優勝に大きく貢献した。ヤンキース時代の2015年には最優秀救援投手に選出され、2016年から2年連続でオールスター・ゲームにも選出。2016年は70試合で防御率1.45、2017年も57試合で防御率1.44と見事な活躍を見せた。

今季はハムストリング、膝、肩と故障が相次ぎ、防御率4.24と不本意な成績に終わっており、これまでの勤続疲労の影響が懸念されるところ。リリーフ左腕を欲しているカージナルスだが、故障リスクの高い選手ということもあり、身体検査は慎重に行われるに違いない。

近年はブレット・シーセル、ルーク・グレガーソン、グレッグ・ホランドとリリーフ補強の失敗が続いているカージナルス。大物リリーバー・ミラーの獲得により、その悪い流れに終止符を打ちたいところだろう。

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