キューバ選手亡命なしでメジャー移籍可能に 主要ニュースまとめ

トレードやフリーエージェントで選手の移籍が続々と決定するなか、メジャーリーグはそれ以外の部分でも動いている。なかでも最大のニュースは、メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会がキューバ野球連盟との合意に達し、キューバ人選手が亡命することなくメジャーリーグに移籍可能となったことだろう。そのほか、来季の日本開幕戦の詳細決定、マリナーズの本拠地球場の名称変更と合わせて、主要なニュースをまとめてお届けする。

●キューバ人選手が亡命なしでメジャー移籍可能に

メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は、キューバ人選手の移籍についてキューバ野球連盟との合意に達し、キューバ人選手は亡命という危険を冒すことなくメジャーリーグへの移籍を実現させることが可能になった。MLB公式サイトによると、メジャーリーグ機構が国外の野球連盟と選手の移籍に関する協定を結ぶのは、日本、韓国、台湾に続いてキューバが4例目だという。

今回の協定によると、キューバ野球連盟は25歳以上かつプロ経験6年以上の選手がメジャー移籍を希望した場合、その選手をフリーエージェントとしなければならない。また、25歳未満の場合も選手の希望に従ってフリーエージェントとすることが可能であるという。移籍の際には日本人選手のポスティング制度のように契約総額に応じてキューバ野球連盟側に「移籍金」が支払われる。また、キューバ人選手は亡命する必要がなく、家族をアメリカへ連れていくことやオフシーズンにキューバへ帰国することも可能になるようだ。

●2019年の日本開幕戦の詳細が決定

来年3月20日と21日に2試合にわたって行われる東京ドームでのマリナーズ対アスレチックスの開幕カードは、2試合とも18時半試合開始と発表された。また、開幕カード直前の3月17日と18日にはプレシーズンマッチとして、マリナーズが読売ジャイアンツ、アスレチックスが北海道日本ハムファイターズと対戦することも決定した。

開幕カードではアメリカ国外での試合ということもあって、ロースター枠が通常の25人から28人に拡張されるため、マリナーズはイチローのロースター入り、そして開幕スタメン入りが期待されている。日本の国内外から大きな注目を集める開幕カードとなりそうだ。

●マリナーズの本拠地が「T-モバイル・パーク」に

マリナーズは本拠地のネーミングライツについて、T-モバイル社との25年契約を締結したことを発表し、長く「セーフコ・フィールド」として親しまれてきた本拠地球場が来季から「T-モバイル・パーク」に改称されることになった。

1999年に開場したこの球場は、1998年にセーフコ社が20年契約でネーミングライツを購入。開場以来、「セーフコ・フィールド」としてシアトルの野球ファンに愛されてきた。今後は2043年シーズンまで「T-モバイル・パーク」と呼ばれることになる。

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