【頭に手をやる羽生前竜王】
将棋の羽生善治竜王(48)は12月21日、山口県下関市で指された第31期竜王戦7番勝負で挑戦者の広瀬章人八段に敗れてタイトルを失い、27年ぶりに無冠となった。将棋界は新星の藤井聡太七段の登場、さらに八大タイトルを7人がひしめく群雄割拠の時代になった。
多くの将棋ファンがネットを通じて見守っただろう。勝ち筋が見えたときに羽生さんの手が震える、その瞬間を。「一局一局が難しい内容が続いた。細かいところの選択を間違えてしまった。今回をしっかり反省して先につなげたらいい」。淡々とした口調はむしろ威厳さえ感じる。
1年前、国民栄誉賞が報じられた直後の記者会見で、将棋ソフトやAI(人工知能)の出現についてどう考えているか羽生さんは尋ねられた。「コンピューターは膨大な情報を生み出してくれる。それを受け入れるか、受け入れないかは人間の美意識によるところが非常に大きい」。印象的な答えだった。平成30年間の羽生さんの棋士としての軌跡を写真特集にまとめた。
(構成 共同通信=柴田友明)
※肩書、所属、場所の名称は撮影当時です。
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