ドジャースとレッズが大型トレード プイーグ、ケンプらがレッズ移籍

日本時間12月22日、ドジャースとレッズが球界を揺るがす大型トレードを実現させた。レッズはホーマー・ベイリー投手、ジーター・ダウンズ内野手、ジョシアー・グレイ投手の3人をドジャースへ放出し、ヤシエル・プイーグ外野手、マット・ケンプ外野手、アレックス・ウッド投手、カイル・ファーマー捕手と金銭700万ドルを獲得。なお、今回のトレードは両軍のロースター整理と年俸総額の調整が最大の目的であると見られており、今後さらなる動きがありそうだ。

レッズは今回のトレードにより主力級の外野手2人(プイーグとケンプ)、先発ローテーションの一角を担う左腕(ウッド)、タッカー・バーンハートを支える控え捕手(ファーマー)を獲得することに成功した。すでにナショナルズからトレードでタナー・ロアークを獲得するなど、来季に向けて「戦う姿勢」を鮮明にしており、今回のトレードでさらなる戦力アップに成功した印象を受ける。しかし、ディック・ウィリアムス野球部門社長は「我々はまだ補強を完了していない。チームをよりよくするための資源が手元にはある」と語っており、さらなる戦力補強を目指す模様。噂されているダラス・カイケル(フリーエージェント)やコリー・クルーバー(インディアンス)の獲得に向けての動きが本格化するかもしれない。

一方のドジャースは、レッズで不良債権となっていたベイリーを獲得したものの、ベイリーはリリース(解雇)が濃厚となっている。ケンプとプイーグを放出したことにより人員余剰気味の外野を整理できたため、ブライス・ハーパー(フリーエージェント)の獲得に向けて本格的に動き出すのではないかと指摘する関係者もいる。また、クルーバーやJ.T.リアルミュート(マーリンズ)の獲得に向けた動きを本格化させる可能性もあるだろう。

いずれにせよ、今回のトレードは両軍にとって「補強完了」を意味するものではない。大型トレードで球界を驚かせた両軍は、さらなる戦力アップに向けて今後も移籍市場で活発に動いていくことになるだろう。

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