マリナーズがブリュワーズから強打の外野手・サンタナを獲得

打線が左打者偏重になっていることを受けて、マリナーズのジェリー・ディポートGMはブリュワーズから右打ちの強打の外野手、ドミンゴ・サンタナを獲得することに成功した。日本時間12月22日、マリナーズは外野手のベン・ギャメルとマイナーの投手であるノア・ザボラスをブリュワーズへ放出し、サンタナを獲得。昨季30本塁打を放ちながらもクリスチャン・イェリッチとロレンゾ・ケインの加入により出場機会を激減させていた大砲が、マリナーズに加わることになった。

ディポートが「サンタナは2017年の球界で最も生産的な外野手の1人だった」と語ったように、現在26歳のサンタナは昨季、自己最多の151試合に出場して打率.278、30本塁打、85打点、15盗塁、OPS.875の好成績をマークした。しかし、今季はイェリッチとケインの加入によってレギュラーの座を剥奪されただけでなく、自身の不振によりAAA級降格も経験。今季は85試合の出場にとどまり、打率.265、5本塁打、20打点、1盗塁、OPS.740という寂しい成績に終わった。

今オフのマリナーズは主力選手の放出による戦力の再編を進めており、外野には不動のレギュラー右翼手であるミッチ・ハニガーに加え、マレックス・スミスとジェイ・ブルースが加入した。しかし、スミスとブルースはともに左打者であり、内野に目を移しても、正捕手候補のオマー・ナルバエス(新戦力)、正遊撃手候補のJ.P.クロフォード(新戦力)、正二塁手のディー・ゴードン、正三塁手のカイル・シーガーはいずれも左打者。サンタナの加入は打線の左右のバランスを改善するのに効果的な補強であると言える。

一方、ブリュワーズへ移籍するギャメルは、今季101試合に出場して打率.272、1本塁打、19打点、7盗塁、OPS.728をマーク。ブリュワーズのデービッド・スターンズGMは、外野の3ポジションを守れる点や、サンタナと比べて長く保有できる点などを高く評価しているようだ。また、ザボラスは今年のドラフトで18巡目指名を受けてプロ入りした22歳のリリーフ右腕であり、今季はA-級とA+級で合計19試合に登板して防御率3.03をマークしている。

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