アメリカでクリスマスに食べる定番スイーツってなに?【NYから現地ルポ】

クリスマスといえば、日本ではクリスマスケーキ。ケーキ屋さんや有名ホテル・レストランから、贅や工夫を凝らしたデコレーションケーキが販売されますね。ニューヨーク在住日本人にとっては、懐かしく恋しいもののひとつです。

え、クリスマスケーキってアメリカから来たんじゃないの?と思ったかもしれませんね。クリスマスケーキはどうやら日本発祥のようなのです。円形のスポンジに生クリームやチョコレートクリームが塗られ、イチゴなどのフルーツやチョコレートで飾られるデコレーションケーキは日本の文化。ニューヨークでは日系のベーカリーなどで、日本人向けに売られていますが、正直申し上げますと日本で食べたものに比べて味は劣ります。

甘いものが大好きなアメリカ人も、クリスマスには定番スイーツをいただきますよ。デコレーションケーキ以外にどんなスイーツを食べるのか、ご紹介します。あなたの知らない定番スイーツがあるかもしれませんよ。

アメリカのクリスマスのご馳走は?

アメリカのクリスマスのご馳走ハム

日本ではフライドチキンやローストチキンを食べることが多いクリスマスですが、アメリカではローストビーフやハムの塊、ステーキ、七面鳥、丸ごとローストチキンなど各家庭によって様々。出身国や宗教によって、クリスマス時期のご馳走は異なります。サンクスギビングが一律七面鳥を食べるのと違って決まりはなく、各家庭好みのものを食べるようです。日本人には馴染みが薄いと思いますが、丸ごとのハムをローストし、その家庭の主人が切り分けて頂きます。

アメリカのクリスマスの定番スイーツ

では、次はクリスマスに頂く定番スイーツをご紹介しましょう。

クリスマスクッキー

アメリカではクリスマス=クッキーというイメージが強いです。クリスマスツリーや雪だるま、ベルや星などクリスマスをイメージするものを型どったクッキーが一般的。赤や緑で華やかにアイシングされ、日本人がドン引きする強烈な色合いのものもあります(苦笑)。ジンジャーブレッドマンという、シナモンやナツメグの入った生姜味の人型のクッキーもクリスマスの定番スイーツです。

サクサクとした歯応えが美味しい、ショートブレッド・クッキーも人気。様々なクッキーがそろうのも、クリスマスならではの楽しみです。筆者がもっとも印象的だったクリスマスクッキーは、プレゼントで頂いたハンドメイドのクリームチーズ味のスノーボール・クッキー。スノーボール(雪玉)らしくたっぷりとパウダーシュガーがかかっており、一口サイズの丸いクッキーは手が止まらなくなる美味しさでした。

アメリカでクリスマスクッキーが定番人気なのには、理由があります。サンタさんがクリスマスに訪ねてきてくれた時に、「クッキーとミルク」で一息ついてもらうための「おもてなし」。クリスマスの朝目覚めてプレゼントが置いてあり、クッキーとミルクを食べた形跡があれば、サンタさんが訪ねてくれた証拠なのです。

遠い昔は各家庭でご自慢のレシピでハンドメイドして、友人知人に配ったようですが、現在では市販品で済ませることが多いようです。

ジンジャーブレッドハウス

クリスマスシーズンに子どもたちが楽しみにしているのが、ジンジャーブレッドハウス。グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくるお菓子の家そのもの。クッキーでできている壁や屋根をアイシングで糊付けして組み立て、好みのお菓子で飾るというもの。

お菓子のプラモデルのようであり子どもたちだけではできないので、お父さんやお母さんと一緒に組み立てるクリスマスのイベントといったところです。

(C) Sara Aoyama

現在ではスーパーで、ジンジャーブレッドハウス・キットが販売されています。

(C) Sara Aoyama

正直、ジンジャーブレッドハウスを組み立てるのは難しいので、幼児にはクッキーのパジャマをデコレーションするキットもありますよ。

キャンディケーン

クリスマスで欠かせないスイーツといえば、ミント味のステッキ型キャンディー。そのまま食べるほかに、クリスマスツリーに飾ったり、ドリンクのマドラー代わりに添えます。キャンディケーンは、ぐっとクリスマスらしくなるアイテム。

ペパーミントバーク

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