12月23日付

 「手続きを済ませなければ、有料となります」-。不当請求をにおわす怪しげなメールが、時々スマートフォンに届く。中には「トイレの壁にアドレスが書かれていました。連絡いただければ消してあげます」といった内容も。相手もあの手この手考えるものだ。延岡市消費生活センターが、はがきによる不当請求が急増していると発表した。送り主は、実在しない「民事訴訟管理センター」。「総合消費料金未納分訴訟最終通知書」とし、連絡を求める文が記載されている。取りあえずインターネットで検索し、危険を察知する人も多いだろうが、高齢者はなかなかそうはいかない。70代女性がお金を支払わされたケースもあったという。被害を食い止める最後のとりでは、家族など周囲の気付きだろう。

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