南島原支局/史跡保全意識、再認識を

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 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の原城跡で、南島原市の砂利敷設問題が9月に表面化した。10トン車が出入りし、地中の遺物を傷付けた恐れがあると専門家が指摘。市は二ノ丸跡を封鎖し、バスで観光客をピストン輸送する措置を取っている。

 観光ガイドらは「住民も長年駐車してしまっていた。“人類の宝”を守り伝える者として気を付けんばね」と話す。保全すべき管理者はあくまで市だが、「法律のプロでなくても『あの砂利、大丈夫?』くらいは声掛けできたはず。けがの功名ではないが心機一転、今まで以上に官民で意見を出し合えれば」との機運が広がる。計画に基づく発掘予備調査が進む中、意識を見つめ直し、保全・活用で連携を強めようと前向きに捉えた人も多かった。

 6月の市長選で30代新人を破り松本政博氏(70)が再選。1期目は「大きな失策はない」と評されたが、人口減少対策は急務。現在約4万6千人で、2006年の市発足時から約9800人減った。歯止めをかけるべく2期目は、「まいた種を開花させる」の言葉通り、より迅速で積極的な成果が求められる4年間になる。

 ■主なニュース

 ▼市IoT推進コンソーシアム設立▼社福法人ほかにわ共和国が不適切運営▼大火砕流いのりの日に市長選・市議選告示▼原城跡VRアプリ公開▼廃校活用の芸術交流拠点アートビレッジ・シラキノ開所▼伊キエーティ市高校生訪問団が友好都市の南島原市を初訪問▼お試し住宅開始▼小学校の英語必修化へ口之津で小中高が連携強化▼民泊修学旅行5万人▼地域商社設立▼ヘリ遊覧クルーズ開催

封鎖され、予備調査が進む原城二ノ丸跡=12月22日、南島原市