東海中・東海南中 「おはよう」で絆づくり 親子あいさつ運動、好評

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あいさつ運動が始まって1カ月がたった東海中=東海村舟石川

東海村の中学校では毎朝、親子そろってのあいさつ運動が実施されている。保護者に学校に関心を持ってもらい、子どもたちとコミュニケーションを取るきっかけをつくる。生徒からも好評だ。

「おはようございます!」。村内の全中学校2校では毎朝、校門前で大きな声が響く。登校日の7時半すぎから8時まで親子と教職員が生徒にあいさつする。全ての生徒が対象で、当番の親子が立つ。

17日、東海中(同村舟石川)では生徒や保護者、教職員、地域ボランティア、村職員など総勢約30人が参加した。

運動は11月からスタートした。併せて、正門側の校舎渡り廊下には横断幕を掲示した。「あいさつで広がる笑顔と思いやり」と書かれている。

PTA会長の佐藤健太朗さん(41)は「保護者が学校に触れる機会を増やし、もっと関心を持ってもらいたかった」と狙いを説明する。その上で「子どもの顔を覚えられ、先生と話す機会にもなる」と期待する。

参考にしたのは村内もう一校の東海南中(同村船場)だ。翌18日の朝、東海南でも同様の光景が広がっていた。12年間続く伝統で、同中にとっては日常である。毎月1回は近隣の中丸小、東海高校との合同だ。

当番だった2年生の青柳匠海さん(13)は「最初は恥ずかしかったが、今では朝から声を出すのが気持ちいい」と述べ、あいさつの受け手としても「いつも校門に誰かが立って、あいさつされるとすがすがしい」と言う。

あいさつ運動が始まった当時、同中は「荒れる学校」だった。

運動を提案した当時PTA会長の笹嶋士郎さん(62)は「親ができることはないか考えた。他の子どもとコミュニケーションを取れて親子の絆づくりにもなり、気軽にできるのがあいさつ運動だった」と振り返る。

同中の飛田順一校長(58)は「今の東海南中はいい状態を保てている。たかがあいさつかもしれないが、学校を立て直す原点だった」と話す。(斉藤明成)

あいさつ運動が12年続く東海南中=東海村船場