西予・野村保育所の仮設園完成 引っ越し始まる 愛媛豪雨災害

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 西日本豪雨で被災した愛媛県西予市野村町野村の野村保育所(122人)の仮設園がこのほど、近くの野村運動公園に完成し、22日に引っ越し作業が始まった。市内の公立保育所職員らも応援に入り、保育を続けながら準備を急いだ。仮設園は25日に運営を開始する。

 同保育所は肱川(宇和川)氾濫で水没し、近くの教育福祉複合施設にある児童館や学童クラブを間借りしている。宇都宮恵子所長によると、通常は年齢ごとに部屋を分けるが二つの大部屋で対応せざるを得ず、違う年齢の子が一緒に過ごして一体感が高まる一方、発育や生活パターンが異なり苦心もした。園庭がなく、近くの幼稚園や小学校の協力も得てきた。

 仮設園は運動公園グラウンドの応急仮設住宅の隣に建設。プレハブ平屋で七つの保育室と園庭を備えている。市が2020年夏を目標とする本格的な移転新築まで利用する見通しだ。

 保育士らは仮設園で新調したテーブルやいすなどを並べ、複合施設では元気いっぱいの子どもたち約60人の世話と、荷造りなどの引っ越し作業を分担。男児(6)は「前より外に出にくかったけど、遊ぶものがいっぱいで楽しかった」と振り返り、女児(6)も「みんなと仲良くなれた」と笑顔だった。

野村保育所の引っ越し作業に追われる保育士ら=22日午前、西予市野村町野村の教育福祉複合施設