児童はみ出し信号待ち 富山・通学路の横断歩道

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 富山市月岡小の通学路にある県道交差点の横断歩道で、児童が歩道をはみ出して、信号待ちするケースがあり、地元から交通事故の危険性を指摘する声が上がっている。歩道に近い横断歩道の白線を「停止線」と思っている児童がいるとみられ、見かねた地元の60代男性が23日までに歩道側にスプレーで停止線を引いた。ただ道交法に抵触する可能性もある。富山県警はこの横断歩道について対応を検討している。

 登校時に見守り活動で交差点に立つ70代男性は「(横断歩道の)白線の前で待っている子どもがいて、時々注意することがある。交通安全教室では白線の前で止まろうと教えているのに」と説明する。

 片側1車線の県道が交わる富山市月岡町4丁目交差点は、月岡小から約150メートル南にある。登校時は通勤ラッシュと重なり、バスやトラックなどの大型車両も走行し、交通量が多い。

 交差点にある4カ所の横断歩道のうち、問題となっているのは南東側で、横断歩道の両端の歩道には、いずれも停止線の白線がない。

 関係者によると、地元住民が県警や県に改善を求めたが、道交法上、対応はできないと回答された。

 県警などによると、横断歩道の白線の幅と間隔は45センチと定められており、白線を増やすと、歩道上に引っ掛かるため、この横断歩道ではこれ以上、白線を増やすことはできないと判断したという。

 さらに道路の端に引かれている車道外側(がいそく)線は、国の路面標示設置マニュアルで横断歩道上には引けないと決められている。

 息子2人が小学校に通う30代の母親は「何度も危ないと思う場面を見ている。行政や警察に適切な対応を取ってほしい」と求めた。

 歩道上にスプレーで停止線を引いた60代男性は、「子どもたちを危険にさらすのはおかしい」と話した。

 県警交通規制課の担当者は「横断歩道の白線が歩道に掛かると、ドライバーも歩行者も、歩道と車道の区別がつかなくなるため、白線の設置を見合わせた。市教育委員会や管轄の富山南署と対応を検討していきたい」と話した。