ブルガリアのフォトジェニックなご当地調味料「シャレナソル」

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バルカン半島に位置する東欧ブルガリアの食卓に欠かせない、色鮮やかなご当地調味料「シャレナソル(sharena sol)」をご紹介。料理に少量加えるだけで、西洋風の味が手軽に楽しめるミックスソルトです。

ブルガリアのご当地調味料

インドの「ガラムマサラ」にアメリカの「タバスコ」など、その国ならではの調味料。ブルガリアのそれは「シャレナソル」という、数種類のハーブとスパイスを混ぜ合わせたミックスソルトです。

どの家庭の食卓にも置いてあると言われているぐらいポピュラーで、主にシソ科のセイボリー、フェヌグリーク、パプリカ、パセリ、ディル、ターメリックなどに塩を混ぜています。市販品では袋入りのものから、職人の手でビン詰めされたアーティスティックなものまでさまざま。

現地ではどう食べる?

ゆで卵やサンドイッチにスープなど、ありとあらゆるものに振りかけて使えるシャレナソル。肉料理や卵料理など、さまざまな料理のシーズニングとして使われています。

もっともポピュラーな食べ方は、パンと合わせて。スライスしたパンにバターを塗り、シャレナソルを振りかけていただくメニューは朝食の定番メニューだそうですよ。

揚げ物に、料理の隠し味に

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セロリのような、ハーブの個性的な香りが特徴です。意外にも塩気が強く、後味はさっぱり。さまざまなハーブやスパイスが調合されているので、料理の味付けはシャレナソルだけでOKです。

例えばいつもの野菜炒めをシャレナソルで仕上げれば、一気に西洋風の味に変身! エキゾチックな香りだけれど、不思議とご飯によく合います。また、肉や野菜を一緒に煮込むときに加えれば、西洋風の煮物の完成です。また、カレーを作るときに少量加えると風味がアップしますよ。

もちろん、調理済みのお料理に振りかけても◎ 後味が爽やかなので、トンカツやエビフライなどの揚げ物と合わせると脂っこさが和らぎ、レモンなしでもおいしくいただけると思います。

どこで買える?

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ブルガリアの食卓に欠かせない調味料ではあるものの、日本国内で扱っているところは少ない模様。筆者が購入したのは、通販サイトで見つけたブルガリアのメーカーKosta Atanasovのものです。

ブルガリア北西部で生産されている伝統的なカーペットをモチーフにした「フォークロア」や、悪霊を追い出し善を招き入れるブルガリアの伝統行事「クケリ」のお面をモチーフにした「クケリ」など、職人がひとつひとつ手作業で仕上げるアーティスティックなデザインが特徴的。黒海沿岸の天日塩に、パプリカ、ターメリック、セーボリー、フェヌグリークをミックスしています。

いつもの野菜炒めや煮物に変化をつけたいときに、重宝するシャレナソル。手に入りにくいのが少々難点ですが、ブルガリアを訪れることがあればお土産に買って帰りたいですね。

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