河北春秋(12/25):とても笑えなかった。桜田義孝五輪担当相の…

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 とても笑えなかった。桜田義孝五輪担当相の「自分でパソコンを打つことはない」という発言。素早く反応した米紙が、日本は高齢者の多くがパソコンを使っていないと指摘した。年老いた自分の両親がまさにそう▼総務省の情報通信白書によると、年代別のインターネット利用者は60代7割、70代5割、80代以上は2割。利用率が軒並み90%を突破し、ネットが生活のツールとなっている50代以下の各年代に比べ、確かに少ない▼その50代以下にネット接続時に何を使うか聞くと、スマホがパソコンを圧倒する。20、30代では保有率が90%を超え、既にスマホは情報通信手段のスタンダード▼市場調査業界は今、モニターがパソコン画面から回答する前提で作られたシステムを「スマホファースト」に転換する対応を急ぐ。新聞の全国世論調査も固定電話とスマホにかける併用方式が定着した▼11月の米中間選挙では、開票結果を翌朝の紙面に載せず「続きはネットで」と誘導した新聞があったという。スマホが普及すればするほど、日本でも十分あり得る話▼パソコンは使わない桜田氏だが「スマホは極めて便利なので毎日何回も使っている」。桜田氏より少し年上の両親も近々、携帯から機種変更するらしい。スマホファーストの足音が近づく。(2018.12.25)