「15の春」を支援 南大東出身の高校生の孤立防ぐ「コッポロー会」発足

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 【南大東・那覇】15歳で島を離れ、沖縄本島の高校に通う南大東島出身の生徒たちが情報交換し交流を深める「コッポロー会」がこのほど、那覇市内で発足した。村出身者らが集う南大東会(西浜完治会長)が後輩たちの孤立を防ぎ、安心して勉学に励む環境をつくろうと村教育委員会に提案し実現した。第1回の会には高校生15人が参加。先輩の講話の他、南大東の自慢などを話し合い、島の良さや課題を再認識した。村教委では、今後も継続して取り組む考えだ。

 南大東村には高校がなく、子どもたちは進学のために15歳で島を離れる。本島では寮生活や1人暮らしなど、島とは異なる環境に戸惑う生徒も多いという。

 島の後輩たちをサポートしようと、南大東会が村教委に高校生の交流の場を設けることを提案。村教委が「15の春事業」として本年度から交流の場をスタートし、南大東会が実施した。西浜会長は「これまで高校生が集う会がなかった。先輩の話を聞き、将来の進路の参考にしてほしい」と話す。

 西浜会長らは、高校生たちと一緒に準備を進めてきた。那覇市の県青年会館で開かれた第1回の集まりには、高校1~3年生35人のうち15人、南大東会から約10人が参加した。琉球銀行泡瀬支店の奥山敦規支店長が高校・大学生活や仕事について語り、後輩にエールを送った。生徒たちは会の名称についても話し合い、島に生息するダイトウコノハズクの鳴き声から「コッポロー会」に決めた。

 沖山恒久教育長は「島を出て一人になった子どもたちが先輩たちと交流を深める良い機会になった。年1回は続けていきたい」と継続して取り組む考えを示した。

 (豊浜由紀子)