三和、鋼板加工を効率化

新型NCガス溶断機導入

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 鉄筋棒鋼・鋼板など鋼材加工を手掛ける三和(本社・大阪市住之江区、社長・大森滋夫氏)は、鋼板加工の効率化を図るため、平林倉庫(大阪市住之江区)のNCガス溶断機を1基老朽化更新し、本稼働に入った。付帯工事も含め総投資額は4千万円。今回の投資に対し、17年度のものづくり補助金の交付を受けている。

 同社は大阪市内を中心に広島、九州、沖縄に工場を構え、鉄筋棒鋼の曲げや精密切断、摩擦圧接加工などを主力事業としている。

 平林倉庫では、厚板約3千トンを在庫し、NCガス溶断機2基、プラズマ溶断機1基で、エレベーターなどのカウンターウエイト向けに切断加工している。NCガス溶断機のうち1基は設置後20年近くを経過し、老朽化しているため、新設機に更新した。

 新設機は小池酸素工業製「TECHNOGRAPH―3500」。トーチ(切断の火口)が従来の6本から10本に増え、時間当たりの生産性が向上。切断精度もプラスマイナス1ミリに向上した。切断可能な母材の幅も従来の1500ミリから2500ミリになり、歩留まりが85%(従来は70%)に改善している。厚みも100ミリ(同50ミリ)まで切断可能となった。また事務所から遠隔操作、遠隔監視できるため、切断加工前のリードタイムが45分(同70分)に短縮している。

 平林倉庫では、切断加工だけでなく、ショットブラスト、塗装も手掛けている。大森社長は「カウンターウエイト向けの溶断加工は、一時中国にシフトしたが、最近は国内回帰の動きがある。当社は塗装まで1カ所でできることや、母材の供給が安定的であることなどが強み。さらに今回の老朽化更新で生産性を高めていきたい」としている。