平和台公園近くでサル出没 格子揺らし威嚇も

玄関の格子に飛び付き、激しく揺さぶって威嚇するニホンザル=25日午後、宮崎市下北方町(住民提供)

 25日午前10時ごろ、宮崎市下北方町の平和台公園近くの民家にニホンザル1匹が出没し、住民の女性と駆け付けた警察官を威嚇して逃げた。午後にも同じとみられるサルが再び現れ、玄関の格子戸を激しく揺さぶるなどした。同市内では10月下旬にもサルが目撃されており、市などは注意を呼び掛けている。

 住民の40代女性によると、サルは庭先に座っていた。110番通報で駆け付けた警察官が追い払おうとすると、枝が折れるほど木を激しく揺さぶって逃げたという。午後1時半ごろにも現れ、玄関の中にいた女性に突進。格子戸に飛び付くと、激しく揺さぶって威嚇した。しばらく周囲をうろついて姿を消した。女性は「とにかく怖かった。公園の森にすんでいるのではないか」と話した。

 市フェニックス自然動物園によると、ニホンザルは興奮すると襲ってくる。遭遇した場合は、「目を合わせない」「静かに遠ざかる」「カメラやスマートフォンを向けない」などの対応が必要だという。また、「自分より弱いと分かると襲いやすいため、女性や子どもは特に注意してほしい。居着くようなら大きな音で山に追い返すなど地域ぐるみの対策や、場合によっては捕獲も必要になるのではないか」と指摘した。

© 株式会社宮崎日日新聞社