鬼頭鋼材、厚板加工能力を増強

大型ファイバーレーザ機導入

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 東海地区大手鋼材販売・加工業の鬼頭鋼材(本社・愛知県東海市、社長・横田誠氏)は、最新型の大型ファイバーレーザ機(日酸TANAKA製、出力6KW)1基を本社厚板工場に導入、25日に本稼働した。加工板厚は25ミリ(製品ベース、機種の能力は最大32ミリ)に拡大し、品質・生産性の向上によりニーズ対応力が高まった。また穴あけ精度の向上などで製缶加工分野の生産性拡大にも寄与する。また、マーキング機能(インクジェットタイプ)を装備し、現場で人が行っていた製品番号の記入も自動化された。

 同社は、薄板から厚板までの鋼板加工・販売を幅広く手掛ける。レーザ、プラズマの各加工機に加え、NCガス溶断機、フレームプレーナー、厚板シャー加工機などを持ち、厚板加工で月間1千超トンペース。またスリッター、レベラーによる薄板加工、鉄道車両向けなどを主体とする機械加工、溶接なども幅広く手掛ける。条鋼など各種鋼材の販売も行う。

 今回、本社・厚板工場で稼働していたCO2レーザを更新し、最新型のファイバーレーザ機(FMRII―TF6000)を導入した。同時に4・9トンの天井クレーン1基も新設した。有効切断範囲は幅3・5メートル、長さ12・8メートル。5×20サイズの加工母材4枚をセットし一度に加工できる。パルス切断のほか、板厚19ミリまでは高出力のCW切断(最大出力連続発振)が可能。SS400黒皮材では、板厚12ミリまではプラズマ機より高速で切断できる。

 新型機の導入により当面、同機だけで月間200トンの加工を行える体制とするほか、夜間運転の実施、安全を最優先した設備稼働などで現状比1割程度の加工能力増強につなげたい考え。さらに製缶機械工場(鉄道車両の車輪部の部品など製造)の曲げ、溶接、開先などの各種加工をより円滑に行える体制となる。

 25日朝には神事と稼働式を行い、横田社長、近藤信武常務など関係者約30人が設備の安定稼働と安全操業などを祈った。 

 今後、同機の定盤長さを2倍に広げ、ガス溶断機の更新・移設なども実施する計画。

 横田社長は「加工精度、スピードの向上により全社での生産性向上を進め、お客様のニーズ対応力強化につなげたい」と話している。