メルセデスF1の一員となったバンドーン、シミュレーター作業などチャンピオンチームとの仕事に期待

 ストフェル・バンドーンによると、F1でもはやレースができないのなら、次善の策はメルセデスのシミュレーターを担当することであるという。

 F1で2年のフルシーズンを過ごしたバンドーンだが、マクラーレンでの契約は更新されず、26歳の彼は2019年は戦線を離脱することになった。

 バンドーンは2017年にF1デビューを果たした際、F1における輝かしい才能のひとりと評されていた。彼はメルセデスに起用され、今後はメルセデスが支援するHWAフォーミュラEチームからのレース参戦と、ブラックリーにあるメルセデスのファクトリーにおけるシミュレーター作業という複数のタスクをこなすことになる。

「僕は彼らの一員となる」とバンドーンはFormula1.comに語り、チャンピオンチームへの自身の関与についてコメントした。

「これからもF1界に関与し、チャンピオンチームとともに過ごせるというのは、僕にとってエキサイティングなことであり、とても興味深い展開だ」

「僕は彼らに新たなアイデアを提供できるし、僕としてもどのような違いがあるのか見ることができる。僕はF1では、マクラーレンとしか仕事をしたことがないからね」

「僕にとっても新たな環境を少しでも経験できるというのは、刺激的なことだ」

 将来のいずれかの時点でF1への復帰を強く望むバンドーンにとって、これはF1の状況を把握し続けることができる機会であり、次の年にグリッドに復帰した2016年のマグヌッセンや、ダニール・クビアトの例に倣うことになるだろう。

「F1界に関わり続けることは間違いなく良いことだ。なぜなら将来何が起こるかなんて、絶対に分からないからね」とバンドーンは語った。

「メルセデスの一員となり、彼らのために仕事を行なうことは役に立つ。僕に何ができるのかを、彼らが正確に知ることになるからね。それに将来ドライバー市場がどうなるかだって分からない」

「今シーズンのドライバー市場は少々クレイジーだったけれど、来シーズンがどうなるかは誰にも分からない。予測すら難しい。だからF1に関与して、来たるべきすべての状況に備えておくのは良いことだよ」

© 株式会社三栄