豊肥線の熊本空港延伸 県とJR九州が協議開始 

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 JR豊肥線の熊本空港(益城町)への分岐・延伸について、県がJR九州と、実現に向けた正式協議に入ったことが26日、分かった。本年度中に費用負担や運行協力での合意を目指し、2019年度に事業化の検討を本格化させる。

 蒲島郁夫知事は5日の県議会で、空港アクセスの改善策の検討結果として、JR豊肥線の三里木駅(菊陽町)からの分岐・延伸を目指す方針を表明。県民総合運動公園(熊本市)を経由するルート案も提示し、JRに運行委託した上で、増収分から一定の事業費負担を求めると説明していた。

 25日に田嶋徹副知事が福岡市の同社を訪問し、前田勇人取締役専務執行役員に県の延伸方針を直接説明した。22年度末に予定される新空港ターミナルビルの完成をにらみ事業化を急ぐ必要性などから、協議を加速させることで一致したという。

 田嶋副知事は熊本日日新聞の取材に「合意が整えば、19年度予算に必要な調査経費を計上する方向で検討したい」と強調。JR広報部は「正式な検討依頼をいただいたので、真摯[しんし]に対応したい」と説明した。今後、担当者間で具体的な協議を進める。

 一方、JR九州の青柳俊彦社長が三里木駅ではなく、肥後大津駅(大津町)からの分岐を希望している点について、田嶋副知事は「税金を投入する事業であり、空港に加えて運動公園へのアクセスも改善できるなど発展の可能性がある三里木ルートを前提に協議していく」と話した。(並松昭光、小林義人)